2023 Fiscal Year Research-status Report
ICTを活用したシームレスな心不全管理と地域連携強化に関する研究
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22K17468
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐野 元洋 千葉大学, 大学院看護学研究院, 助教 (70877000)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心不全 / 地域連携 / ICTツール / 多職種連携 / 在宅支援 / 退院支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICTを活用したシームレスな心不全管理と地域連携強化に向けたシステム構築に関する研究成果を第27回日本心不全学会学術集会では「心不全患者の移行期支援において必要とする情報の職種間差異」および第88回日本循環器学会学術集会では「心不全患者の移行期支援において必要とする情報の職種間差異」の題目にて発表した。各職種、施設の特徴によって心不全患者の移行期に必要とする情報が異なることが明らかとなった。得られた結果から、移行先の特徴、職種に応じた情報提供や共通するシート等を開発するなど、シームレスな心不全管理の促進に寄与する示唆が得られた。 また、県内の地域連携および多職種連携強化を目的に心不全管理に経験豊富な循環器内科医、理学療法科教授、看護師、理学療法士、薬剤師を含めた地域ネットワークを設立し、ネットワークミーティングを開催した。当該ネットワークに所属する慢性心不全看護認定看護師や心不全療養指導士といった専門職からICTツールの内容に関する専門家会議を実施した。臨床家目線による具体的な項目が抽出された。今後は、根拠に基づく地域連携ツールの開発に向け、病院といった医療施設のみならず在宅での医療専門職を含めたデルファイ法を実施していく予定。 開発したICTツールの評価は、在宅医療従事者の活用によるusabilityまたは心不全患者を対象として心不全の増悪を適切に早期発見できているかの感度等により評価していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度では、専門家会議のデルファイ法によりICTツールの項目を決定し、開発するまでを予定としていたが、開発までには至らなかった。理由としては、看護師、理学療法士、薬剤師を含めたフォーカスグループインタビューの設定が計画通りに実施できず、看護師のみからデータ収集をできなかったことである。
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Strategy for Future Research Activity |
設立した多職種ネットワークのコミュニティを活用し、計画に沿ってフォーカスグループインタビューを実施できるよう準備する。ICTツール開発については、事前に委託予定の業者に概要と時期、見積もりを依頼し、フォーカスグループインタビューのデータ収集が終わり次第、速やかに開発に着手できるようにする。
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Causes of Carryover |
令和5年度の研究計画では、ICTツールの開発までとしていたが、開発まで至ることができなかったため、次年度の使用計画に含めることとなった。
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Research Products
(4 results)