2022 Fiscal Year Research-status Report
WEBマインドフルネスは災害救援者のレジリエンスを高めることができるか?
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22K17526
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
野田 義和 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (50707362)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マインドフルネス / WEBプログラム / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
消防士・救急救命士はレスキューワーカーとして火災、交通事故、大規模災害での被災者のために救助を行う業務を担っている。その際、様々なストレスにさらされ、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患を生じるリスクを抱えている。それが離職や自死のリスクの可能性を高めている。それらの精神疾患はレジリエンスと関連があることが示されており、レジリエンスを高めることが精神疾患を防止できる可能性があり、そのことによりレスキューワーカーのQOLを高めることに重要である。本研究者は平成28年度に構造方程式モデリングを使用して、PTSDの尺度であるIES-Rの下位概念(侵入・過覚醒・回避)と25の質問項目に影響する因子(レジリエンス・災害現場に到着する時期・カウンセリングの有無・教育歴)を明らかにした。また、令和4年度研究では、ビッグファイブ理論の性格特性のうち、情緒安定性がうつ病やPTSDの症状を減少させ、QOLを向上させることを明らかにした。本研究ではレスキューワーカーのレジリエンスを高めるためのWEBマインドフルネスプログラムを開発することである。それを実施することでレスキューワーカーのレジリエンスを高め、QOLを高めることを目的としている。WEBプログラムを作成しプレテストを実施する。その有効性が確認された後に無作為化対照試験を実施し、そのプログラムの有効性を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度はマインドフルネスプログラムの検討を行った。WEBで実施するのに適したマインドフルネスプログラムはMindfulness Based Stress Reduction (MBSR)であり、そのプログラムを実施するための専門講師の協力を得てプログラムの構築を進めている。MBSRは座る瞑想、ボディスキャン、立って行うムーブメン等があるが、レスキューワーカーに適したプログラムの選定をレスキューワーカーの研究協力者と共に進めている。 一方、WEBプログラムは2期に分けて開発を行っている。1期はアンケート集計システムと動画配信システムの基盤を構築しており、予定通りに作成が終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は引き続きMBSRのプログラム作成を専門講師やレスキューワーカーの研究協力者と共に進めていく。同時にWEBプログラムの2期工事を進め、今年度中にWEBマインドフルネスプログラムの作成を完成させる。その後、研究協力者20人にプレテストを実施し、レジリエンスやQOL等の変数の変化を、対応のあるT検定で分析する。令和6年度では、令和5年度の結果を元に、レスキューワーカーの対象群とコントロール群で無作為化対照試験を実施することを計画している。
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Causes of Carryover |
令和4年度から2期に分けたWEBプログラムの作成を進めており、その2期工事を令和5年度に行う。その際、動画配信システムの構築を行う。そのための予算が発生する。また、研究対象者にWEBマインドフルネスプログラムの参加を依頼するため、謝金が生じる。同時に、現在投稿している論文が受理された際に、掲載料が発生する。上記に関して令和4年度繰越金を含め使用することになる。
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Research Products
(1 results)