2023 Fiscal Year Research-status Report
地域特性に基づく社会的つながりに着目した高齢者ヘルスケアシステムに関する研究
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22K17558
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
日高 未希恵 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (90784215)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 社会的つながり / 社会的孤立 / 高齢者 / 地域特性 / 健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
社会的つながりは長寿に影響し、心疾患および脳卒中発症のリスクを下げるなど、健康やQOLに良い影響を与えるとの報告がある。一方で、社会的つながりの欠如による社会的孤立や孤独は、健康に様々な悪影響を及ぼし、世界的な公衆衛生上の懸念事項となっている。わが国でも孤独・孤立対策推進法が公布され、2024年4月1日に施行となった。 本研究は、都市の規模別に地域特性に基づく社会的つながりの地域特性とその健康影響について検討し、地域に暮らす高齢者の健康寿命の延伸とQOLの向上に向けた提言を行う。 2023年度は、2022年度に実施した参与観察およびインタビュー調査について、エスノグラフィーの手法に拠り分析を行った。本研究は、都市の規模別に、そこに暮らす高齢者の社会的つながりの地域特性に着目していることから、地方都市部(A市)と過疎地(B村)の双方で調査を実施している。分析の結果、都市の規模別に、その地域で暮らす高齢者の社会的孤立の成立に関わる地域特性について明らかにした。過疎地域における調査の分析結果は、学会で口演発表した後、論文にまとめ、学会誌に投稿中である。地方都市部における調査については、結果を論文にまとめている段階である。 また、2つのインタビュー調査から抽出された『地域で暮らす高齢者の社会的孤立の成立に関わる要素』と先行研究で報告されている高齢者の社会的孤立および孤独と健康との関連要因(フレイルおよびQOL)とを突合し、調査設計を進めた。2024年度は、質問紙調査と身体機能計測に拠り、高齢者の社会的孤立・孤独の成立に関わる要素とフレイルおよびQOLとの関連について検討を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、参与観察・インタビュー調査による質的研究から、地域の社会的つながり欠如すなわち社会的孤立・孤独の成立に関わる地域特性を抽出し、その結果について国内学会にて報告を行い、また学会誌への投稿を行うことができた。さらに、それらの結果をもとに、次の調査設計を行い、2024年度に行う予定である質問紙調査および身体機能計測の準備に取り掛かることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、都市の規模別に、地域の社会的つながり欠如すなわち社会的孤立・孤独の成立に関わる地域特性について、検討を行っていく。また、質的調査に拠り、抽出された社会的孤立・孤独の成立に関わる要素と先行研究で社会的孤立・孤独との関連が報告されているフレイル・QOLといった健康指標との関連について検証を行っていく。
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