2022 Fiscal Year Research-status Report
イップスの維持要因の精緻化および認知行動療法の効果検証
Project/Area Number |
22K17680
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
井上 和哉 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (60880383)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | イップス / アクセプタンス&コミットメント・セラピー / 認知行動療法 / スポーツ / 体験の回避 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、スポーツ競技者におけるイップスの維持要因を明確化し、イップスに対する有効な介入法の確立を目的とする。現在、イップスを維持させる要因について十分な整理がされておらず、エビデンスに基づいた有効な介入法が十分に確立されていない。イップスのメカニズムは不安症と類似することから、心理療法の一つである認知行動療法による介入が期待されている。そこで本研究では、①イップスの維持要因を整理し、②介入研究によって、イップスの維持要因に対する認知行動療法の有効性を検討する。 2022年度の進捗としては、文献収集によって、イップスが発生する競技、介入方法、エビデンスの整理を行った。その結果、イップスに対する効果的な支援方法がないこと、イップスのメカニズムや改善に関する質的研究および介入研究が不足していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年は、課題研究番号:20K23267のイップスに関する心理的維持要因の国際雑誌の論文投稿に集中したため、本研究課題の進行が少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年は、質的研究によってイップスの維持要因の整理およびシングルケースデザインの研究を実施する。そのため2023年の5月に倫理を提出し、6月から研究参加者の募集を行う予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、課題研究番号:20K23267の論文投稿に集中し、本研究課題の進捗を遅らせたため。
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