2023 Fiscal Year Research-status Report
Research on Facilitating the Connection between Preschool and Elementary School by Bridging STEAM Play and Information Literacy and Competency
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22K18575
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
安藤 明伸 広島工業大学, 情報学部, 教授 (60344743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯島 典子 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (40581351)
渡辺 尚 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (20756522)
平 真木夫 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (50312690)
岡本 恭介 宮城教育大学, 教育学部, 講師 (60939768)
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Project Period (FY) |
2022-06-30 – 2025-03-31
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Keywords | 幼稚園 / 遊び / STEAM |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題2年目の今年度は、研究計画に沿って、前年度からの「幼稚園段階の遊びの実態に関するフィールドワークと情報活用能力との整理」を継続しつつ、「STEAM遊びのプロトタイプ開発と試行」を行った。 「幼稚園段階の遊びの実態に関するフィールドワークと情報活用能力との整理」の継続については、幼稚園で作成している毎月の環境構成図を精査し、子供たちの遊びの変化と環境との関係について考察した。遊びの内容は、子供たちの主体性によって変化するが、今年度は特にSTEAM遊びに通じるものとして年長の「まちごっご」「木工遊び」に着目した。「木工遊び」は釘や金づちを使って制作をしたり、絵の具で着色をしたりする表現を意図した活動であるが、道具の形状に着目させ、使い方を連想させたり安全に配慮して遊ぶことができることを意図している。道具をテクノロジーとして捉えることと、体験的に原理に触れ、より適切かつ効果的な使い方に導くことで遊びの中での「小さなSTEAM」体験となった。「まちごっこ」では、様々な遊び同士がつながり、園庭に町を作って遊ぶ環境を意図した活動であるが、町に必要な施設や機能を話し合い、その役割になり切って遊ぶことで人間関係を醸成する点はSTEAMのArtsの側面として捉えることができ、町の全体像を確認できるように町の地図を用意したり、町の中の役割分担を明確にして遊ぶ点においては、社会に対する探究的な取り組みとなった。この遊びの過程の中で、お店の注文タッチパネルのプログラムが求められ、その仕組みへの興味喚起と遊びの中での実装が実現できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたように、当初予定している内容については概ね達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
フェーズ2の段階で開発したSTEAM遊びの試行を継続しつつ,附属幼稚園と附属小学校とを同敷地内に持つ強みを活かして追跡調査を行いながら,STEAM遊びの改良や小学校での授業の在り方について探索的に改良する。
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Causes of Carryover |
当初想定していた園児の遊びの内容と異なる方向で遊びが発展したため、準備物や購入品目に差異が生じた。最終年度においては、遊びの拡充や小学校での実証を行うため、今年度の差額分で必要台数を購入することと、現地訪問のための旅費として使用予定。
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