2022 Fiscal Year Annual Research Report
Identifying the effects of physical activity trajectory patterns on health in later life
Project/Area Number |
22J00945
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
根本 裕太 東京医科大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 身体活動経年変化 / 中年期女性 / ALSWH / 混合軌跡モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、身体活動経年変化による健康影響を解明し、高齢期の疾患発症リスクが高い、重点介入すべき集団を早期に特定するための知見を得ることである。今年度は研究1として、オーストラリアのクイーンズランド大学が実施しているコホート研究(The Australian Longitudinal Study on Women's Health)のデータを用いて、中年期女性(ベースライン時点で46~51歳)の21年間の身体活動変化パターンとその規定要因を検討した。その結果、Low (13.3%)、Moderate (50.4%)、Moderate-increasing (22.2%)、High (6.6%)、High-declining (7.7%)の5つの変化パターンが検出された。低下傾向を示す身体活動変化パターンの規定要因を検討したところ、先行研究により報告されている関連要因(社会経済的要因、健康状態、健康行動)に加え、更年期症状や子供の数が多い女性では、中年期に身体活動量が低下しやすいことが示唆された。これらの結果から、子育てをしている、更年期の女性に身体活動量維持・改善を図る介入を提供することが高齢期の健康を保つ上で重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1においては、オーストラリアのクイーンズランド大学のWendy Brown教授とDr. Gregore Mielkeとの共同研究を実施し、身体活動の経年変化パターンおよびその規定要因の検討を行い、すでに研究成果を論文にまとめており、近日中に身体活動領域の国際誌に論文を投稿する予定である。次年度の研究テーマである身体活動変化パターンと健康指標との関連についても、データ取得を完了しており、解析作業を進めている。 研究2においては、データ解析は次年度以降に予定しているが、山梨県都留市での75歳高齢者を対象とした総合的健診を継続的に実施しており、研究データを蓄積している。研究協力者である都留市職員と定期的に研究ミーティングを実施しており、データ収集における課題が生じた場合でも円滑に対応できる体制が整っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1においては、身体活動経年変化パターンと健康アウトカムとの関連について解析を進める。医療費・介護費データにアクセスするための審査に時間がかかるため、早急に申請作業を完了させる。 研究2においては、データが一定程度蓄積された段階から予備解析を進める。研究デザインについては、クイーンズランド大学のWendy Brown教授とDr. Gregore Mielkeにも参画してもらい、研究の質を高められるよう努める。
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Research Products
(9 results)