2012 Fiscal Year Annual Research Report
中性K中間子の稀崩壊で探る標準理論を超える新しい物理
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23224007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山中 卓 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20243157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松原 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30242168)
南條 創 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40419445)
鈴木 史郎 佐賀大学, 工学(系)研究科, 名誉教授 (50089851)
田島 靖久 山形大学, 基盤研究院, 准教授 (50311577)
松村 徹 防衛大学校 応用科学群, 応用科学群, 講師 (00545957)
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Project Period (FY) |
2011-05-31 – 2016-03-31
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Keywords | 素粒子実験 / CP非保存 / K中間子 / 稀崩壊 / J-PARC |
Research Abstract |
1. 電磁カロリメータに対してさらに地震対策を施した。またカロリメータのケーブルに熱処理を行って真空中で出るガスを抑制した。また、真空中で光電子増倍管の発熱を抑えるために水冷システムを導入した。 2. 電磁カロリメータの入射する荷電粒子を検出するための測定器を製作し、カロリメータのすぐ上流に組込んだ。これは厚さ3mmのシンチレータを波長変換ファイバーとMPPCを用いて読みだすものであり、薄いながらも十分な光量を得た。 3. 崩壊領域の上流にCsI結晶を積み上げてガンマ線・中性子用の検出器を製作し、実験装置に組込んだ。CsI結晶からの光を波長変換ファイバーとマルチアノード光電子増倍管で読みだす。また、下流のビーム中にガンマ線を検出する、薄い鉛板とエアロジェルからなる測定器を並べて入れた。 4. 崩壊領域全体を覆う、円筒形状の大型ガンマ線検出器を大型真空容器内に組込んだ。さらに、この検出器の内側に追加する、より低エネルギーのガンマ線を検出する装置を試作して試験を行った。 5. 2012年12月には全測定器を組み上げてビームを出し、動作試験を行った。さらに全体を真空に引き、2013年1月には真空中で全測定器の動作確認を行い、種々の較正用データを収集した。2013年3月にはデータ収集システムもさらに改良してより効率のよい事象選別(トリガー)と高速でのデータ収集が可能となり、種々の条件下でデータを収集した。 6. 将来の次のステップの実験のために、他結晶粉末を用いた新たな検出器材料の開発を始めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スケジュールはかなり厳しかったが、2012年6月のビームタイム終了から12月のビームタイムまでの短期間に、残っていた検出器を設置して組み上げ、全体の真空を引けるところまで持ち込んだ。12月、1月、3月のビームタイムでのチェックとその間の修復を通して、ほぼ全チャンネル問題なく動作するようになり、2013年5月からの物理データ収集ランが始められる。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年5月から6月まで、初めての物理データ収集を行う。 また、大型ガンマ線検出器の内側に組込む新たなガンマ線検出器の製作を進め、秋から冬にかけてそれらを組込む。2014年の前半には、それらの全ての検出器がそろった状態で、2回目の物理データを収集する。
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Research Products
(31 results)