2011 Fiscal Year Annual Research Report
高分子の自己集合を用いる機能材料の創製と生医学領域への応用
Project/Area Number |
23225004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
明石 満 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20145460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
網代 広治 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任准教授(常勤) (50437331)
赤木 隆美 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任准教授(常勤) (00527236)
和久 友則 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (30548699)
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Keywords | 高分子化学 / 高分子薄膜・表面 / 交互積層法 |
Research Abstract |
当研究室では世界に先駆けて、弱い高分子間相互作用を積極的に用いても超薄膜形成が可能であることを報告してきた。当研究課題では、様々な材質・形状の基板を用いて、種々の高分子間相互作用を適用することで、基礎研究を充実させるとともに、生医学領域への応用を試みている。平成23年度において、基礎研究を充実させながら生医学領域への応用を図った。 まず、LbL法を利用したポリメタクリル酸メチルのステレオコンプレックス薄膜調製法を応用して懸濁状態においてもナノ空間を有する材料を調製した。LbL法により細胞上にナノ薄膜を形成させた場合の炎症および細胞生存率について制御する知見を得た。またLbL法について、新しく細胞集積法へと展開するための基盤となる情報に基づいて種々のモデル構築へ展開させた。さらにLbL用の新規高分子としてコンタクトレンズの素材となり得るシロキサン含有ビニルモノマーを材料として用い、異なる高分子との高分子間相互作用を相分離などのアプローチで調べた。さらに側鎖にオリゴエチレングリコール鎖を導入した新規ポリカーボネート誘導体を合成し、生体温度付近で相転移を示す新規高分子を創製した。 このほか、ポリ(γPGA)および高分子電解質を用いた。これらの高分子間相互作用に基づいて調製したナノ粒子の特性と利用法について検討を行なった。LbL法により調製した無機・有機材料ハブリッド材料ハイドロキシアパタイトアガロースゲルは臨床応用研究へ展開を図っている。また、次年度以降に計画していたインクジェット装置利用の交互積層法について、生分解性高分子であるポリ乳酸を用いると、迅速に交互積層膜が形成可能であることを明確とした。 以上、交互浸漬法によって実現可能な薄膜形成について基礎研究からマテリアル創出を実践した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
高分子間相互作用を利用した超薄膜調製において、新規高分子の合成を達成し、基礎研究が充実していた。また、細胞上に交互浸漬膜を構築した場合の炎症効果、さらにナノマテリアルを用いる実験等、生医学領域へ応用を展開させるための実験を実施し、広く学会、論文において発表できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
高分子間相互作用を利用した超薄膜調製を基盤技術として、種々のナノマテリアルを創製してゆく。新規高分子の合成や、機能性材料の創製など、基礎的な研究を継続しながら、社会貢献を念頭にとくに生医学領域への応用を細胞実験、動物実験などを含めて検討してゆく。
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Research Products
(55 results)