2011 Fiscal Year Annual Research Report
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23240082
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
高山 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (20163321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 昌宏 理化学研究所, 実験研究グループ, 客員研究員 (80332245)
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Keywords | 誘導加速 / デジタル加速器 / 炭素線 / レーザーアブレーションプラズマ / イオン源 / ガン治療 |
Research Abstract |
課題1デジタル加速器のイオンビーム加速 地震災害の後、漸く復旧した6月より、イオンビームのデジタル加速器への入射、閉じ込め、加速が開始された。入射器を使用しない誘導加速シンクロトロンとして世界に唯一の加速器で、100マイクロアンペアーのHe1+イオンをバリアー電圧で閉じ込め、別の誘導パルス電圧で誘導加速することに成功した。 課題2レーザーアブレーションイオン源の整備 完全電離炭素線を生成するに十分はなNd-Yagレーザーを入手し、その動作試験を開始した。実際の標的にレーザーを照射し、照射予備実験を開始した。一方、レーザー照射チャンバーの製作を行った。又、生成したレーザープラズマをガイドするガイドシステムについてソレノイド磁石タイプとリングタイプ永久磁石のガイドシステムの二つを詳細に磁場、熱解析を実施した。 ●2011 International Accelerator Conference、その他の国際会議にてデジタル加速器におけるビームコミッショニングの現状について報告した。嘗て存在しなかった円形重イオン加速器の実証は大きな関心を持って迎えられた。 ●2011 Ion Source International Conferenceにてレーザーアブレーションイオン源の開発についてレビュートークを行った。 ●2011,8/12-13 KEKにおいて開催されたデジタル加速器の応用に関するワークショップにおいて、炭素線加速に向けた加速器のアップグレード、レーザーイオン源の開発の現状が紹介された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年地震の影響で、加速器本体以外にも空調・冷却水系のシステムの不具合が発生していたので、これらの修復に手間取った。
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Strategy for Future Research Activity |
上記インフラの復旧整備は済んだので、当初の計画を進めていく。 He1+イオンの取り出し後、He2+イオンの加速をおこなう。 秋にレーザーアブレーションイオン源の導入と炭素イオンの取り出し・伝搬試験を実施。
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