2011 Fiscal Year Annual Research Report
身心変容技法の比較宗教学ーー心と体とモノをつなぐワザの総合的研究
Project/Area Number |
23242006
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鎌田 東二 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (00233924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴岡 賀雄 東京大学, 人文社会学研究科, 教授 (60180056)
町田 宗鳳 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (10334450)
津城 寛文 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (30212054)
棚次 正和 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (30241748)
斎木 潤 京都大学, 環境学研究科, 教授 (60283470)
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Keywords | 宗教哲学 / 脳科学 / 身心変容技法 / 瞑想 / 身体技法 / 身体知 / ワザ / 生態智 |
Research Abstract |
本科研は、「心の荒廃」が社会問題となっている時代状況下、「心の荒廃」から抜け出ていくための宗教的リソースないしワザとして「身心変容技法」を研究し、その活用法を社会発信することを目的としている。具体的には、神秘思想における観想、仏教における止観や禅や密教の瞑想、修験道の奥駆けや峰入り、滝行、合気道や気功や太極拳などの各種武道・芸道等々、さまざまな「身心変容技法」の諸相と構造と応用可能性を、文献思想研究・フィールド研究・実験研究・臨床研究の手法により総合的に解明し、現代を生きる個人が自分に合ったワザを見出し、活力を掘り起こしながらリアルな社会的現実を生き抜いていくことに資する研究成果を社会発信することを企図している。その研究目的遂行のために、2回の研究集会(通算4日間)を開催し、8回の定例研究会(能における身心変容技法研究・世阿弥研究会)を行なった。また、羽黒修験道の正月儀礼松例祭の調査、天河大辨財天社の鬼の宿や節分祭などの調査、パリ・ロンドン・ベルリン・ハワイなどでの身心変容技法の調査や研修に加え、第1回公開シンポジウム「身心変容技法の比較宗教学--心と体とモノをつなぐワザの総合的研究」を開催し、200名ほどの研究者や一般市民の参加を得た。また、研究代表者・分担研究者10名全員と研究協力者(1名)の合計12名の論文を収録した研究年報『身心変容技法研究』第1号(A4縦3段組み126頁)を2012年3月30日に刊行し、HP上で全頁公開し、社会発信した。それら12本の論考と公開シンポジウムは、「第一部宗教変容技法」「第二部心と身体のワザ学」「第三部身心変容と脳科学」「第四部身心変容技法の比較宗教学一般公開シンポジウム」の部立ての下に整理して収録し、反響を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2回の研究集会(通算4日間)、8回の定例研究会、国内外の各種身心変容技法についてのフィールドワーク、公開シンポジウム、研究年報『身心変容技法研究』第1号(A43段組み126頁)の刊行、そのHP上で全頁公開など、着実に研究目的と研究計画を遂行し、次年度からの本格実験を予定しているMRIを用いた測定に向けて準備を行なったから。
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Strategy for Future Research Activity |
年次研究計画に基づき、文献思想研究、フィールド研究、臨床研究、実験研究の各個別研究を着実にかつ具体的に推進していく。特に本年度以降、本格的にMRIを用いた実験研究に着手し、それにより得られた測定結果を分析し、議論を重ねていく。また継続して、1年間の研究成果の報告書でもある研究年報誌『身心変容技法研究』第2号を2013年3月30日に刊行する。
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Research Products
(24 results)