2012 Fiscal Year Annual Research Report

板谷家を中心とした江戸幕府御用絵師に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number	23242013
Research Institution	独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館
Principal Investigator	田沢裕賀独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部調査研究課絵画彫刻室, 室長 (80216952)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	池田宏独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 上席研究員 (30176101) 冨坂賢独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部保存修復課保存修復室, 室長 (40415617) 小野真由美独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部企画課出版企画室, 研究員 (90356270) 塚本麿充独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部調査研究課東洋室, 研究員 (00416265) 金井裕子独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部調査研究課絵画・彫刻室, 研究員 (10443623) 山下善也独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部連携協力室, 室長 (40463252) 下原美保鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20284862) 加藤弘子東京藝術大学, 美術学部, 助手 (70600063) 鎌田純子学習院大学, 付置研究所, 助教 (60390746) 瀬谷愛独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部列品管理課平常展調整室, 研究員 (50555133)
Project Period (FY)	2011-04-01 – 2016-03-31
Keywords	日本絵画 / 御用絵師 / 板谷家 / 住吉家 / やまと絵 / 美術史
Research Abstract	1.　作品保存とデータベース公開のため、伝来資料3,231点（7,449カット）のデジタル撮影を行い、データの整理を進めた。また撮影と並行して古文書類の翻刻を進めた。これにより、板谷家伝来資料をデータベースとして公開する準備を進めることが出来た。 2.　東京国立博物館所蔵の住吉家、板谷家作品の調査ならびに24年度調査予定であった日光山輪王寺（11月20～21日）および東京藝術大学美術館（2月22日予定）、加えて東叡山寛永寺（6月8日）の作品調査撮影を行なった。これにより、板谷家が手がけた「東照宮縁起絵巻」および板谷家の本家にあたる住吉家に関する資料が収集でき、本研究資料の重要性を確認できた。 3.　東京国立博物館が所蔵する東照宮縁起絵巻関連資料を中心とした調査研究会（平成24年11月22日）と、日光調査の成果確認と平成23～24年度の調査研究成果の報告検討会（成24年2月20日（水）～21日）、以上2回の研究会を行い、今後の調査研究方針の調整を行った。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned. Reason 昨年度は震災等の影響により、作業の進捗が遅れ気味であったが、本年度は3,231点（7,449カット）の撮影を行うことが出来た。これは本年撮影すべき文化財数2653件を大きく上回る数値であり、資料公開のための準備も順調に進んでいる。また、予定していた作品調査会2回（日光山輪王寺および東京藝術大学美術館）に加え、東叡山寛永寺の調査も行うことができ、年度当初に比べさらに多くの資料収集を行うことができた。本研究は順調に進展しているといえる。
Strategy for Future Research Activity	今後もデータベース化を目指して、デジタル撮影、データ整理作業、古文書解読などの調査を継続して行う。それと平行して、板谷家をはじめとした御用絵師に関する作品情報を収集し、その調査を行う。