2014 Fiscal Year Annual Research Report
板谷家を中心とした江戸幕府御用絵師に関する総合的研究
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23242013
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
田沢 裕賀 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, その他 (80216952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 麿充 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (00416265)
金井 裕子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (10443623)
下原 美保 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20284862)
池田 宏 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (30176101)
瀬谷 愛 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員 (50555133)
山下 善也 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, その他 (40463252)
鎌田 純子 学習院大学, 付置研究所, 助教 (60390746)
加藤 弘子 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 特別研究員(PD) (70600063)
小野 真由美 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, その他 (90356270)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 日本絵画 / 御用絵師 / 板谷家 / 住吉家 / やまと絵 / 美術史 / 仏教絵画 / 近世絵画 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.作品保存とデータベース公開のため、伝来資料について、1,566点(4,027カット)のデジタル撮影を行い、データ整理を進めた。また、撮影と並行して下絵と関連する原品作品の確認など知見の整理、絵画資料の調査、古文書の翻刻を行った。これにより、板谷家伝来資料をデータベースとして公開する準備を進めることができた。 2.下絵と関連する原本作品の確認などスタッフによる研究会ならびに下絵作品の名称を決定するための画題研究会をあわせて13回開催し作品整理の精度を高めた。 3.土佐山内家宝物資料館(26年8月26日)、徳島城博物館(8月27日)、国立ギメ東洋美術館(10月29日)、ライデン民族学博物館(10月31日)、大英博物館(11月3・4日)、松戸市戸定歴史館(平成27年3月23日)で、板谷派ならびに本家筋に当たる住吉派作品の実測や撮影等の調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料の整理作業は、本年度1,566点(4,027カット)のデジタル撮影を行い、おおむね順調に進んでいる。また、画題研究会を開催することで、データ整理の正確性を高める体制も確立した。また、保存状態に問題があり撮影困難であった資料についても、年度後半には応急処修理を行う体制を確立することが出来、最終年度のデータ集約作業の目処がたっている。次年度は、これまで蓄積した作品情報にもとづいた特集陳列を開催して、一般来館者にもわかりやすいかたちでの成果公開ができるよう準備が進んでいる。 引き続きこれらのデータをもとに各資料に関する情報を精査し、利便性の高いデータベースの作成を追及していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、板谷家伝来資料のデータベース化を目指して、デジタル撮影、ならびにデータ整理作業、古文書解読などの調査を継続して行う。それと平行して、板谷家に限らない、住吉派、狩野派など江戸幕府御用絵師に関する作品情報の収集を進め、関連作品を含む実作品の調査を積極的に進めていく。また、研究会の開催により、研究を総括しながら、精度の高い研究体制を確立し、研究報告書の作成を行う。
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