2013 Fiscal Year Annual Research Report
生成生物言語学に基づくヒトの言語能力の設計・発達・進化の統合的研究
Project/Area Number |
23242025
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 耕司 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (00173427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 直樹 上智大学, 外国語学部, 教授 (60208931)
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
池内 正幸 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (20105381)
辻子 美保子 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (00264705)
久野 正和 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (00453621)
加藤 孝臣 上智大学, 外国語学部, 准教授 (20548151)
成田 広樹 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (60609767)
杉崎 鉱司 三重大学, 人文学部, 教授 (60362331)
小野 創 近畿大学, 理工学部, 准教授 (90510561)
小畑 美貴 東京理科大学, 理学部, 准教授 (80581694)
上田 雅信 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30133797)
保坂 道雄 日本大学, 文理学部, 教授 (10229164)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 併合 / 探索 / 階層構造 / 構造依存性 / 素性の類似性 / 言語の社会性 / 進化的妥当性 / 生物学的妥当性 |
Research Abstract |
最終年度にあたる本年度は、前年度に続き、各研究チーム内及びプロジェクト全体の共同研究を推進し、統語演算系を中心とする言語能力の根幹について、その設計・発達・進化を多角的に検討した。 設計研究チームは、言語の基本演算の詳細な研究を行い、最も基本的な演算である併合の他に、諸々の演算を統合する「探索」(Search)とその基本特性を同定した。また、言語とは独立の一般認知機構からこの演算を捉える可能性と、併合演算が拡張されたものとして特徴付ける可能性の両方を探究した。さらに、終端記号連鎖の背後にある階層構造の構築に係わる演算自体の脳科学的基盤を 探る実験デザインを考案して、その実施に着手した。 発達研究チームは、言語の構造依存性が、観察しうる最初期から幼児の言語知識に見られることを、自然発話コーパス及び心理実験を用いて明らかにした。また、時間軸を考慮した言語処理研究を行い、類似の言語素性が複数存在すると、言語処理を行う際に短期記憶への負荷が増大することを明らかにした。さらに、言語獲得のパラメータ設定において、社会性が重要な役割を果たすことを脳科学から明らかにした。 進化研究チームは、人間言語の創発に関する併合唯一説を、その起源とインターフェイス・語彙形成に関する仮説と共にさらに押し進め、その創発時期についても、最近の考古学、遺伝学等を含む幅広い学際的研究に基づいて早期発現仮説を練り上げた。一方、文化進化の視点からの動的モデルとして、思考言語と伝達言語という2つのレベルを想定し、言語の通時的進化研究の可能性を追求した。また、間投詞の生物言語学的視点からの語用論的分析により、併合の形式的性質や言語機能の因果的メカニズムなどについての含意が得られることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(73 results)
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[Presentation] *{t, t}
Author(s)
Hiroki Narita
Organizer
The 32nd West-Coast Conference on Formal Linguistics (WCCFL 32)
Place of Presentation
University of Southern California, USA
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