2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23242033
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永原 陽子 京都大学, 文学研究科, 教授 (90172551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 利江 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (00201905)
中野 聡 一橋大学, 社会(科)学研究科, 教授 (00227852)
鈴木 茂 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (10162950)
難波 ちづる 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (20296734)
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (20512677)
大久保 由理 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (20574221)
今泉 裕美子 法政大学, 国際文化学部, 教授 (30266275)
浅田 進史 駒澤大学, 経済学部, 准教授 (30447312)
眞城 百華 上智大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30459309)
石川 博樹 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40552378)
溝辺 泰雄 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80401446)
愼 蒼宇 法政大学, 社会学部, 准教授 (80468222)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 植民地 / 植民地兵 / 移動 / 戦争 / 世界史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究最終年度に当たる2015年度には、前年度までの調査をさらに発展させる調査を分担者が実施するとともに、学会発表および論文執筆の形で成果発表に取り組んだ。 調査としては、沖縄の南洋群島帰還者の戦時動員の経験にかんする調査(分担者今泉)、モザンビークおよびアンゴラにおける内線期の動員の経験、とりわけ女性の動員と経験にかんする調査(分担者網中)、エチオピア内線期のティグライ地方女性兵士の経験にかんする調査(分担者真城)、第一次世界大戦期南アフリカの戦時動員にかんする調査(代表者永原)を実施した。 成果発表のうちとくに重要なのは、パリのEcole des hautes etudes en sciences socialesでの会議“Captives, recruited, migrants: Empires and labor mobilization”における代表者永原の発表である。これは直接には第一次世界大戦期南アフリカにおけるアフリカ人の軍事労働派遣部隊South African Natives Labour Contingentを扱ったものであるが、本研究における共同研究の成果としての側面を持ち、植民地における植民地兵と戦時動員との連続性、出稼ぎ労働と戦時労働との同質性、植民地兵・労働要員動員と関連する女性の性的動員の関連について論じた。これは、本研究全体を通して明らかになった主要な論点を踏まえたものであり、各国からの参加者の討論・コメントは、編集中の成果論集のためにも有益なものとなった。 2015年5月12日には京都大学人文科学研究所と共催でシンポジウム「戦後70年―第二次世界大戦の終結と脱植民地化―イタリア植民地を事例に」を開催し、分担者真城が本研究にかかわり研究交流を進めてきたテケステ・ネガシュ氏の報告を主に、本研究の成果を日伊植民地主義の比較研究に結びつけた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)