2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本社会の多民族化に向けたエスニック・コンフリクトに関する応用地理学的研究
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23242052
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山下 清海 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00166662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢ケ崎 典隆 日本大学, 文理学部, 教授 (30166475)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
根田 克彦 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50192258)
吉田 道代 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (40368395)
片岡 博美 近畿大学, 経済学部, 准教授 (70432226)
大石 太郎 関西学院大学, 国際学部, 准教授 (70433092)
荒又 美陽 恵泉女学園大学, 人文学部, 准教授 (60409810)
福本 拓 宮崎産業経営大学, 法学部, 講師 (50456810)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | エスニック地理学 / エスニック・コンフリクト / 移民 / 在日外国人 / エスニシティ / アメリカ / ヨーロッパ / オーストラリア |
Research Abstract |
本研究は,海外の主要な国々において,エスニック・コンフリクトの事例についてフィールドワークを中心に分析し,それらの経験をもとに,日本国内における外国人集住地域において生起するエスニック・コンフリクトへの対処方法を探り,その解決方法を提言することを目的としている。 本年度,各メンバーはこの目的を達成するために,前年度に引き続き,アメリカ,カナダ,ドイツ,イギリス,フランス,ルーマニア,モーリシャス,オーストラリアなどの外国,および東京,大阪,浜松,横浜などの国内のそれぞれの担当地域において,エスニック・コンフリクトに関する現地調査を実施した。また,平成25年7月には日本大学文理学部において研究打ち合わせ会を開催し,各人がそれまでの研究成果について報告するとともに,今後の具体的な研究計画について討論を行った。 平成25年度は,研究計画の3年目に当たるため,学会発表だけでなく,論文や図書として,これまでの研究成果を多数刊行することができた。とりわけ,人文地理学会の機関誌である「人文地理」(Japanese Journal of Human Geography)65巻6号には,山下清海が世界のチャイナタウンの比較考察について,片岡博美が在日ブラジル人のエスニック・タウンについて,荒又美陽がフランスのムスリム・タウンについて,そして福本 拓が在日朝鮮人集住地区についてのそれぞれの英語論文を執筆し掲載された。またIGU京都会議においては,多くのメンバーが英語で,本研究の成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究メンバーは,これまでに豊富なフィールドワークの経験を有しているため,現地調査では,各地のエスニック社会にスムーズに入り込むことができた。また,各地における外国語によるコミュニケーション能力も有しているため,聞き取り調査,文献資料の収集などを,おおむね順調に進めることができた。 上記のとおり,本研究の当初の計画は,おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は,本研究計画の最終年度に当たるために,2014年9月に開催される日本地理学会秋季学術大会(富山大学)において,シンポジウムを開催し,研究メンバーがこれまでの研究成果を発表し,学会員と討論する予定である。このシンポジウム開催後,研究メンバー間で総合的に検討しながら,最終報告書のとりまとめを行っていく予定である。また,最終的には本研究成果を学術書として刊行することを予定している。
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Research Products
(34 results)