2013 Fiscal Year Annual Research Report
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23243009
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
坂元 茂樹 同志社大学, 法学部, 教授 (20117576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 大 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60362563)
林 美香 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (60362810)
柴田 明穂 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (00273954)
川岸 伸 神戸大学, 国際協力研究科, 助教 (30612379)
小寺 彰 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80107490)
浅田 正彦 京都大学, 国際公共政策研究科, 教授 (90192939)
酒井 啓亘 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80252807)
黒神 直純 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (80294396)
新井 京 同志社大学, 法学部, 教授 (10319436)
小林 友彦 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (20378508)
前田 直子 京都女子大学, 法学部, 講師 (80353514)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際裁判 / 国際法 / 訴訟化 / 国際司法裁判所 / 捕鯨事件 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は国際裁判に関する基礎研究を行うと同時に、各国際法分野の「訴訟化」についての実証研究を行った。 第1に、国際裁判そのものについては、手続法的観点からの分析を行った。特に、先決的抗弁、訴訟参加、証明責任といった実際の訴訟において極めて重要になる法概念について担当者が分析を行った。 第2に、2014年早々に捕鯨事件(国際司法裁判所)の判決が下されることが明らかになっている。そのため、国際シンポジウムを開催し、捕鯨事件判決を包括的に分析することになった。また、そのための準備を2013年度に開始した。すなわち、訴訟当事国(オーストラリアと日本、および訴訟参加国のニュージーランド)の提出した書面、口頭弁論記録を読解・整理し、判決が出た後にすぐにこれを分析することができる体制を整えた。また、関連資料の収集を行うと同時に、シンポジウム用のウェブサイトを開設し、判例や参考資料をアップロードした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国際裁判の手続に関する研究に関しては担当者の研究がそれぞれ進展している。他方で、国際法各論に関する研究に関しては、個別の担当者の研究が進展しているとは言え、それを総括することができておらず、今後の課題として残されている。なお、捕鯨事件(国際司法裁判所)の判決が2014年に下されることが明らかになっており、当該判決の分析の準備も進めている。具体的には、両国の提出書面と口頭弁論記録を事前に読み込み、判決の分析に役立てることを考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度早々に捕鯨事件(国際司法裁判所)の判決が下されることが予想されている。そのため、国際シンポジウムを開催して、捕鯨事件判決の包括的分析を行うことを予定している。特に、オーストラリア、ニュージーランド、日本の各国際法研究者に加えて、訴訟担当者、官庁関係者を交えて、捕鯨事件を巡る法的問題・訴訟戦術等を広く議論する予定である。数名の参加者については既に訪日について了解を得ている。
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Research Products
(7 results)