2013 Fiscal Year Annual Research Report
国際的共同研究によるマルクス恐慌論のデジタル・アーカイブの構築
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23243035
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
守 健二 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20220006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八柳 良次郎 静岡大学, 情報学研究科, 教授 (00125676)
古谷 豊 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (00374885)
山口 拓美 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (10409857)
吉井 哲 名古屋商科大学, 経済学部, 准教授 (10514341)
赤間 道夫 愛媛大学, 法文学部, 教授 (30175781)
大野 隆 立命館大学, 経済学部, 准教授 (40388806)
大村 泉 東北大学, 経済学研究科(研究院), 名誉教授 (50137395)
石垣 政裕 東北大学, 経済学研究科(研究院), 講師 (60176170)
齊藤 彰一 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (60302048)
川村 哲也 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (60367258)
柴田 信也 東北大学, 経済学研究科(研究院), 名誉教授 (80006840)
黒瀬 一弘 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (80396415)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MEGA / 恐慌 / マルクス |
Research Abstract |
(i)MEGAテキストのデジタル化に関して,MEGAII/4.3巻のXML文書作成およびオンライン 化 (アクセス限定)の作業を進めた。同時にすでにテキストのデジタル化が完了したII/15巻に関して事項索引のデジタル化に着手した。合わせてII/10巻のデジタル化に向けて、2013年6月および2014年2月にベルリン・ブランデンブルク科学アカデミーの研究者と共同研究の可能性について協議を行い、作業スケジュールの具体化を行った。 (ii)現在編集中のMEGAIV/14(恐慌論ノート)について,同ノート中の抜粋のうち典拠不明部分について典拠同定作業を継続して行い、切抜きに関しては未定部分の割合を20%から13%に減らし、さらに手書き部分に関する典拠同定も新たに開始し、その未定部分の割合を同様に13%まで減らすことができた。並行して、ノート全3冊の校正を完了するとともに、「異文」「訂正」についても作成が完了した。「注解」のうち典拠に関するものについて、判明した部分について作成を完了した。さらに人名および企業名については、まず有用な情報源に関する調査を行い、その情報源に基づいて情報収集を進めた。3月には、国内およびドイツから共同研究者を招へいし、編集会議を開催し,作業進捗状況の 点検と問題点協議を行った. (iii) 国際的二次文献調査では,マルクスの恐慌論、それ以降の恐慌論、金融危機にかんする現代的論議を解説したうえで、各国別に独、伊、日、韓、北欧、南米の恐慌論文献に関しては、出版に向けて原稿を作成した。年度末にはそれぞれ成果を持ち寄り国際コンファレンスを開催して報告を行い、原稿の相互検討を行った。また日本語の恐慌論サーベイについては、7,8,9月に3回の打ち合わせを開催し、原稿とともに文献リストを完成させた。合わせて2014年度中の出版に向けて科研費研究成果公開促進費の申請を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4つの研究目的のうち,(i)MEGAテキストのデジタル化については、II/4.3巻のデジタル化を2013年度に完了する予定であったが、作業担当者の交代やスキル不足等により、完成が2014年度に持ち越される予定である。 (ii)MEGA IV/14の編集については計画以上に進展している. (iii)国際的な二次文献調査については,国際コンファレンスの開催によって,独、伊、日、韓、北欧、南米の恐慌論文献課題については原稿が集約され、相互検討行ったものの、残る英、仏、露語文献にかんしてはまだ執筆者が確定しておらず、その分、当初の計画よりの遅れが認められる。また日本の二次文献サーベイについては、2013年度に完成稿がまとまり、科研費研究成果公開促進費の採択によって 2014年度の出版が確定し、計画以上に進呈している。 (iv)インデックスの電子化については、すでにテキストのデジタル化が完了したII/15巻に関して、事項索引のテキスト化に着手した。(i)の遅れに伴い、この課題についてもやや作業ペースの遅れが認められる。
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Strategy for Future Research Activity |
(i)MEGAテキストのデジタル化に関して,2014年度は計画の遅れを回復するためには、新規着手のII/10巻および作業継続中のII/4.3巻についてデジタルテキストを完成しなければならない。この課題には守と石垣が中心となって取り組む. (ii)現在編集中のMEGAIV/14(恐慌論ノート)については当初の計画通り,2014年度はテキスト巻については印刷に向けた技術的編集を行い、原稿完成を目指す。同時に、付録巻についても、「凡例」「目次」「序文」「編集者例言」「典拠文書についての記録」「生成と来歴」「注解」「異文」「訂正」「文献索引」「人名・企業名索引」について執筆を行い、原稿完成を目指す。両巻の原稿完成を受けて2015年度には印刷の開始を目指す。 (iii) 国際的二次文献調査では、2014年度は、英、仏、希、露語の文献に関する執筆担当者を早急に確定し、年度末に国際シンポジウムを開催し、原稿を集約する。 (iv)インデックスの電子化については、テキストマイニングのシステムの開発と並行して、2014年度にはII/15巻およびII/4.3巻の事項索引デジタル化の完了を目指し、2015年度には恐慌論ノート(MEGAIV/14)について典拠情報とテキストのリンクを構築してい く。
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Research Products
(31 results)