2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域の競争優位―国際比較産業史の中のヨーロッパと東アジア
Project/Area Number |
23243055
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
黒澤 隆文 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30294507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘川 武郎 東京理科大学, その他の研究科, 教授 (20161507)
中島 裕喜 南山大学, 経営学部, 准教授 (50314349)
ばん澤 歩 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (90238238)
西村 成弘 関西大学, 商学部, 教授 (70511723)
ドンゼ ピエール・イヴ 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (20635718)
平尾 毅 諏訪東京理科大学, 経営情報学部, 准教授 (50361861)
平野 創 成城大学, 経済学部, 准教授 (30508601)
李 澤建 大阪産業大学, 経済学部, 准教授 (40570495)
藤岡 里圭 関西大学, 商学部, 教授 (00326480)
ヨング ジュリア 法政大学, 経済学部, 教授 (90328097)
今城 徹 (今城徹) 阪南大学, 経済学部, 准教授 (20453988)
橋野 知子 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (30305411)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 産業史 / 経営史 / 産業論 / 国際比較 / 競争力 / グローバル化 / 東アジア / ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
5年の研究期間の最終年度にあたり,プロジェクトの中核的テーマである産業史については以下の成果を得た。多様な媒体で成果を公刊したが,全体組織にとり中心的なのは『グローバル経営史』(名古屋大学出版会)と ”Industries and Global Competition”(Routledge)である。 1) 産業史方法論。産業史の基礎概念と方法,空間・地理概念の位置付け,競争力分析の枠組みを明確化した。これにより,産業が固有の時間と空間を持つこと,競争力の分析では産業史の基礎概念を踏まえ理論の過剰適用を避けて競争力決定要因を分析する必要があることを示した。2)地域の競争力を示す産業・地域別データを整理し,競争力動態が単純な「キャッチアップ」の形をとらないこと,長期にわたり競争力を維持する地域の存在,欧州・北米・東アジア3極構造の安定性,グローバル化の中での地域の専業化と地球規模での価値連鎖の視点の重要性を示した。3) 以下の個別の産業につき,競争力の動態と要因を解明した。製紙,時計,繊維,アパレル,自動車,重電,電子部品,化学,産業ガス,出版,浚渫,生命保険,海運,ネジ,製薬,タバコ,電子素材。 また当初から本プロジェクトの重要な派生的テーマとして位置付けてきた関連の主題では次の実績を挙げた。A) 歴史学・経営史の方法論・認識論に関しては,経営史につき国際的な比較史的・関係史的な学史研究を実施。B) 本研究の重要な対象領域である欧州多国籍企業の競争力と組織構造の分析を踏まえ,政治リスクと多国籍企業の組織イノベーションの関係に関する世界的にも新たな研究領域を開拓した。C)本研究全体の成果を踏まえた新たな課題として,グローバルな付加価値連鎖の分析の必要性が確認された。これは社会的・学術的な必要度の極めて高い主題であり,本研究の成果を踏まえて今後発展させる必要がある。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(87 results)