2012 Fiscal Year Annual Research Report
流動化社会における都市青年文化の経時的実証研究-世代間/世代内比較分析を通じて-
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23243065
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
藤村 正之 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (00190067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽渕 一代 弘前大学, 人文学部, 准教授 (70333474)
岩田 考 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (60441101)
浅野 智彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (00262220)
辻 泉 中央大学, 文学部, 准教授 (00368846)
辻 大介 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (50292785)
木島 由晶 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (80513176)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 若者 / 世代文化 / 流動化社会 / 青年文化 / 社会化 |
Research Abstract |
3年計画の2年目となる平成24年度は、質問紙調査の実施年度とし、各班の検討や全体研究会において調査票を完成させ、調査実施準備ならびに調査の実査、その後データ整理と基礎的な分析を行った。 (1)調査票完成とプリテスト実施、調査実査の準備(4月~8月):各班での検討、全体研究会において、若者調査と中年調査の調査票作成を行い完成させた。プリテストを実施しつつ、「1992年調査」と「2002年調査」の調査票との継続性も意識し、調査項目の最終選定とワーディングを行った。実査準備として、複数社による競争入札にて調査専門機関を選定し、(社)新情報センターと委託契約を結び、行政との交渉などの作業に入っていった。 (2)調査実査(9月~12月):若者調査と中年調査の2つの質問紙調査を11月~12月に実施した。調査については、3回目の継続調査であることに鑑み、東京都杉並区ならびに神戸市灘区・東灘区を調査対象地とし、若者調査で2地区2400サンプル、中年調査で2地区1800サンプルを層化2段抽出によりサンプリングした。調査員による訪問留置き回収法によっておこない、回収数と回収率は若者調査で1054票(43.9%)、中年調査で721票(40.1%)であった。 (3)調査データの整理と基礎的分析(1月~3月):データ入力等は調査専門機関に依頼し、その後の調査データのコーディングやクリーニングは各班メンバーにて行った。データ分析については基礎的分析を各班で行い、3月の全体研究会に持ち寄って、基礎的な調査結果と傾向についてメンバー全体で共有した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の重要な作業は、東京都杉並区、神戸市灘区・東灘区における実査であったが、行政ならびに調査対象の方々の協力も得られ、ほぼ想定していた範囲での回収数を確保することができた。近年、都市部ではさまざまな事情によって調査実施の困難さが増してきているが、調査専門機関の尽力により、過去2回との比較が可能な形でデータ収集を終えることができた。その後のデータ・クリーニングなどの整理作業、基礎集計結果の全体での共有など、ほぼスケジュール通りに展開し、3年目の本格的なデータ分析に向けた準備を完了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である3年目は、昨年度の調査データに基づき、本格的なデータ分析を行うことが中心となり、①1992年、2002年、2012年の3回のデータ比較、②2012年調査での若者と中年のデータ比較、③1992年、2002年、2012年のデータでのコーホート分析などを予定している。また、各種の学会報告、海外の研究者との意見交換、論文や図書の形態での出版などを具体的な活動としては計画しており、全体研究会をその準備にあてるなどして、1年間の研究活動のスケジュールを管理していく予定である。
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Research Products
(1 results)