2013 Fiscal Year Annual Research Report
公共交通再構築に向けての新しい交通整備・運営手法に関する研究
Project/Area Number |
23246093
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中川 大 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30180251)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 光也 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 特定助教 (20553902)
村尾 俊道 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (40598843)
波床 正敏 大阪産業大学, 工学部, 教授 (60278570)
松中 亮治 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70303849)
大庭 哲治 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80464197)
鈴木 義康 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (80537837)
尹 鍾進 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 特定准教授 (90450759)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 公共交通 / 地方都市 / 交通政策 / バス |
Research Abstract |
近年、急速に公共交通の充実を図る多くの国と比較して、わが国の公共交通政策は相対的に大きく遅れ始める事態となってきた。民間事業者に頼るわが国の公共交通政策の限界が露呈し、将来の国土構造・地域構造の骨格となる公共交通システムの構築が展望できない状況にある。一方、世界的には公共交通の整備・運営手法は多様化しており、民間と公共の利点を活かした新たな手法の導入などによって大きな改善を図っている。そこで本研究では、公共交通システムの再構築に資するため、新たな整備・運営スキームのメニューを提示するとともに、現在、小規模システムながら新たな運営スキームを模索しつつある実際の公共交通プロジェクトにおいて実践を通じた検証を行った。 実践研究として実際に運営スキームを構築して運行するとともに、利用者データを従来の公共交通と比較して詳細に収集することによって、新たな公共交通整備に対する知見を得た。特に、利用者数の減少が利便性の低下につながり、それがさらに利用者数の減少につながるという悪循環に陥ってきた公共交通に対して、それを逆転させて、利便性の向上の実施が利用者増をもたらし、それがまた利便性の向上につながるという好循環に向かうことを実証的に示した。具体的には、京都市南部における「京都らくなんエクスプレス」の運行や、富山県下新川郡朝日町における「あさひまちバス」の運行を対象として、実際の路線・ダイヤ設計と運行スキームの構築や、運行開始後のデータ収集を行い、実際に好循環につながっていることを示した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|