2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23248049
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂木 一孝 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (50347308)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 早期離乳 / ストレス / 不安 / 改善 / 腸内細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
①グルココルチコイド永続的上昇の分子メカニズム解明:これまでの基盤A研究でグルココルチコイド情報伝達経路に着目し、網羅的遺伝子解析を行い、グルココルチコイド受容体の細胞内シャペロンタンパク質であるFKBP5のmRNA発現が早期離乳されたマウスで上昇を見出した。FKBP5のタンパク質発現量をウェスタンブロッティングで解析したところ、高架式十字迷路試験の不安行動の指標と相関を示したことから、新たに見出したFKBP5が早期離乳による不安亢進の原因であることが強く示唆された(担当:菊水健史)。 ②早期離乳による全身性機能障害の検出:平成26年度は早期離乳による腸内細菌叢の変化を解析した。早期離乳マウスの腸内細菌叢は通常離乳マウスのものと異なっていた。この腸内細菌叢の役割を調べるため、無菌マウスに早期離乳、通常離乳マウスそれぞれの糞便を生着させたところ、早期離乳マウスの糞便を生着させたマウスでは腸間膜リンパ節とパイエル板におけるT細胞に生存分化シグナルを伝達する樹状細胞が増加し、さらに大腸の筋層における炎症性反応が検出された(図2)。これらのことから、早期離乳による一過性のグルココルチコイドの上昇が、脳-副腎-腸-腸内細菌叢の機能を変容させ、永続的にグルココルチコイドを過剰分泌させるようになり、脳・身体のエピゲノム修飾を介して、様々な生体機能破綻を引き起こす可能性が考えられた(担当:茂木一孝)。 ③ 生体機能強化法の開発:早期離乳による離乳直後の高グルココルチコイドに対する米ぬか成分の影響を調べた。早期離乳直後の高グルココルチコイドは早期離乳によって生じる不安上昇の原因であることを同定しているが、米ぬか成分の摂食によりグルココルチコイド値の上昇が抑えられた。この米ぬか成分を離乳時に摂取したマウスでは成長後のストレス応答性を改善することができ、今後の畜産分野への応用が期待された(担当:菊水健史)。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] IL1RAPL1 knockout mice show spine density decrease, learning deficiency, hyperactivity and reduced anxiety-like behaviours2014
Author(s)
Misato Yasumura, Tomoyuki Yoshida, Maya Yamazaki, Manabu Abe, Rie Natsume, Kouta Kanno, Takeshi Uemura, Keizo Takao, Kenji Sakimura, Takefumi Kikusui, Tsuyoshi Miyakawa & Masayoshi Mishina
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 4
Pages: 6613
DOI
Peer Reviewed
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