2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヌクレアーゼ抵抗性ヌクレオシドを搭載した細胞標的化機能性一本鎖核酸の創出
Project/Area Number |
23249008
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松田 彰 北海道大学, 薬学研究科(研究院), その他 (90157313)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 核酸医薬 / 組織標的化 / PSMA / オリゴヌクレオチド / ヌクレアーゼ抵抗性 / SPAAC / DNMT1 / stat3 |
Outline of Annual Research Achievements |
核酸医薬は組織選択性を持たないので何らかの組織標的化をしなければならない。今年度は、前立腺がんやがん新生血管に高発現しているPSMAを標的とするウレア型ジペプチド阻害剤(以下PSMAリガンド)を、1)エピジェネティクスで重要なCpG配列のメチル化酵素DNMT1をトラップできる5-formylCpGを含むデコイ核酸と、2)Stat 3に対するsiRNAに結合し、それらを用いてin vitro実験を行った。1)両末端にアセチレンを持ち、5-formylCpGを含むヘアピン型オリゴヌクレオチド(ODN)とtris(azidoethyl)amineをCuAAC反応で環化し(J. Org. Chem. 2013, 15, 694)ダンベル型ODN(1)とした。これに末端に歪んだアセチレン分子(DBCO)を持つPSMAリガンドをSPAAC反応で結合し標的型ODN(2)を合成した。HeLa細胞(PSMA非発現細胞)に対して1, 5-formylCpGを含む二本鎖DNA(3)、または、5-methylCpGを含む二本鎖DNA (4)を作用させ、それらのIC50値を求めると、41, 66, 245 nMであった。一方、PSMA標的化した2をLNCaP前立腺がん細胞(PSMA発現)とPC-3前立腺がん細胞(PSMA非発現)に作用させると100 nMでLNCaP細胞増殖を90%抑制したが、PC-3細胞では30%しか抑制しなかった。2)ブラントエンド型の19量体siRNAのセンス鎖3’末端にリンカーを介して先と同じPSMAリガンドをSPAAC反応で結合した。このsiRNAもPSMAを発現しているLNCaP細胞の増殖を効率よく抑制したが、非発現のPC-3細胞の増殖はあまり抑制しなかった。この差は、細胞増殖抑制効果よりもRTPCRによるStat3 mRNAの発現抑制で見る方が顕著であった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Chemistry, properties, and in vitro and in vivo applications of 2’-O-methoxyethyl-4’-thioRNA, a novel hybrid type of chemically-modified RNA.2014
Author(s)
Saito, Y.; Hashimoto, Y.; Arai, M.; Tarashima, N.; Miyazawa, T.; Miki, K.; Takahashi, M.; Furukawa, K. Yamazaki, N.; Matsuda, A. Ishida, T.; Minakawa, N.
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Journal Title
ChemBioChem.
Volume: 15
Pages: 2535-2540
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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