2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスによるRNAファクトリーの形成誘導と自然免疫応答
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23249023
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 尚志 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10156870)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ストレス / 感染症 / 免疫学 / ウイルス / インターフェロン / 自然免疫 |
Research Abstract |
各種ウイルスの複製に伴って産生されるウイルス特異的なRNAは細胞質でRIG-I like receptor, RLRによって感 知され、抗ウイルス自然免疫応答が誘導される。ウイルスの複製、粒子の構築は細胞質の特定の「場」で起きる ことが知られているが、どこでRLRがウイルスRNAを認識するかは全く不明であった。我々は、各種ウイルス感染 によってRLRが特定の「場」に誘引されること、さらにはウイルスRNAの分解酵素群、RNA代謝制御蛋白質、RNAi 関連蛋白質など多くのRNA制御蛋白質群が同様に共局在することを見出した。本年度はRNAファクトリーの構成成分の概要を明らかとした。ウイルス感染はいわゆるストレス顆粒の他、ウイルスの種類によっては細胞質で複製する複製複合体の顆粒の形成を誘導する事を明らかにした。これらの顆粒は形成されるまでの時間が異なっており、自然免疫応答の誘導に関与していることが強く示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ストレス顆粒の他にウイルス複製複合体が顆粒状の形成されることを見出し、それらを生細胞で経時的に観察する系を立ち上げることが出来た。このことは大きなブレイクスルーであり、固定細胞では知ることが出来なかったこれらの顆粒の動態を明らかにすることが可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
生細胞でのウイルスの複製複合体の可視化、ストレス顆粒の可視化を系統的に行ないその動態を解明する。また、ミトコンドリア上に発現するアダプター分子、IPS-1との局在に関しては当面は固定細胞を用いて検討するが、生細胞での可視化模型の立ち上げにも挑戦する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Critical Role of an Antiviral Stress Granule Containing RIG-I and PKR in Viral Detection and Innate Immunity2012
Author(s)
Onomoto K, Jogi M, Yoo JS, Narita R, Morimoto S, Takemura A, Sambhara S, Kawaguchi A, Osari S, Nagata K, Matsumiya T, Namiki H, Yoneyama M, Fujita T.
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Journal Title
PLoS One.
Volume: 7(8)
Pages: e43031
DOI
Peer Reviewed
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