2014 Fiscal Year Annual Research Report
平面培養の時間的三次元化と機能性高分子複合化技術による弾性線維再生医療の実用化
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23249078
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 茂彦 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30187728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 素子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (30378723)
河合 勝也 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90273458)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 人工皮膚 / LTBP-4 / 弾性線維 / コラーゲンスポンジ / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に、in vivoにおけるLTBP-4の弾性線維誘導効果の評価を行うことを目標に実験を開始した。LTBP-4と線維芽細胞を含有した基材を、免疫不全マウスに移植する際、当初の予定に反して,弾性線維の再生能を確認する前に移植組織の吸収・消失が生じ、評価できない検体が複数生じた。このため、まずは吸収・消失を避けるための移植部位の検討を行った。その結果、肉様膜の剥離方法および剥離範囲の工夫と、同部へ細胞を播種した基材を挿入する際の微小鉤の工夫により、移植後の組織量が安定した。デスモシンの定量は、コントロール試料では実施できたが、目的とする組織内のデスモシン量の定量は微量すぎて検出できなかったため断念でした。移植組織の免疫組織学的解析では、①基材に細胞を播種し、LTBP-4を添加したものが、②基材のみの群、③基材に細胞を播種した群④基材に細胞は播種せずLTBP-4のみ添加した群のすべてより、弾性線維が再生した組織の面積が優位に大きかった。また、②と③群も、④群と比較すると弾性線維がより再生していた。②群と③群には優位差はみとめられなかった。以上より、LTBP-4の弾性線維誘導はin vivoでも確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度までで、LTBP-4の弾性線維誘導能をin vivoでも確認できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
in vivoにおけるLTBP-4の弾性線維誘導能を、今後、N数を増やすことにより、さらに動物実験系で確認する。
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