2011 Fiscal Year Annual Research Report
現代インドにおけるメガ・リージョンの形成・発展と経済社会変動に関する研究
Project/Area Number |
23251020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡橋 秀典 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00150540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 正輝 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30156608)
溝口 常俊 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50144100)
由井 義通 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80243525)
澤 宗則 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 准教授 (40235453)
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40227640)
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Keywords | インド / 経済発展 / 大都市 / 産業集積 / メガ・リージョン / 社会変動 |
Research Abstract |
本研究は、現代インドの経済発展を促進し、その一方で地域格差問題をもたらしている空間構造の特質を、大都市を越えた広域集積地域としてのメガ・リージョンに焦点を当てて考察するものである。主たる検討課題は、インドのメガ・リージョンは、(1)どのように形成され、存在しているのか、(2)どのような内部構造をもち、地域の経済社会変動(発展)とどのように関係しているか、(3)国レベルの経済発展においてどのような役割を果たしているか、(4)グローバルな変動とどのように結びついているか、である。 初年度である23年度においては、下記の2点について調査研究を行った。 (1)インドにおけるメガ・リージョンの形成に関する考察、GISによる空間的パターンの把握・分析 岡橋(2012)においてインドの空間構造把握についての方法論的検討を行い、メガ・リージョンについても基礎的考察を進めたほか、GISによる分析のためのデータ収集を進めた。 (2)24年度(デリー大都市圏・ヒマーチャル・プラデーシュ州)・25年度(パンジャーブ州・ヒマーチャル・プラデーシュ州)の調査地域の概要把握と予備調査 インドにおいて各メンバーによる約3週間の予備調査を実施した。まずデリーや、その郊外のグルガオン、ノイダ両地区を対象に、開発過程および政策に関する資料を主に行政機関において収集した。パンジャーブ州については、チャンディガルの州政府で各州の開発政策資料と官庁データを収集し、調査を行う州の基本データを集め概況を把握した。また、大都市における都市開発、工業団地、近郊農村などの現地見学を行い概況の把握を行った。現地の研究協力者に会って打ち合わせを行うとともに、調査村の現状把握を行った。以上のように、次年度から始まる本調査に向けた準備を着実に進めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次年度以降の本調査のための予備調査を順調に実施するとともに、メガ・リージョンの基礎的考察も並行的に進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、平成24年度と25年度に、メガ・リージョンの実態解明のために,主にデリー大都市圏とパンジャーブ州で本調査を行う。この調査は、両年とも、分担者のテーマに則して約1ヶ月のフィールドワークを実施する。このために必要となるインド政府からの調査ビザ取得に注力したい。
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