2012 Fiscal Year Annual Research Report
環太平洋地域における移住者コミュニティの動態の比較研究――近年の変遷に注目して
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23251023
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
栗田 和明 立教大学, 文学部, 教授 (10257157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杜 国慶 立教大学, 観光学部, 教授 (40350300)
市川 誠 立教大学, 文学部, 准教授 (60308088)
水上 徹男 立教大学, 社会学部, 教授 (70239226)
大橋 健一 立教大学, 観光学部, 教授 (70269281)
FARRER GRACIA 早稲田大学, アジア太平洋研究科, 准教授 (70436062)
三島 禎子 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 准教授 (20280604)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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Keywords | 移民コミュニティ / 中国: フィリピン: ベトナム: オーストラリア / 環太平洋地域 / 交易 / 移住 |
Research Abstract |
平成23年度はプロジェクト開始が遅れ十分なフィールドワークが実施できなかったが、平成24年度からは夏季休業中に長期の国外フィールドワークが可能になり、各分担者は調査をそれぞれの担当地域(移民コミュニティの形成地とその送り出し地)で実施した。 具体的には以下の地域と対象である。ファーラー: 上海(中国投資移民)、ロサンゼルス(移民先の状況) / 大橋:カリフォルニア(ベトナム人移民)、ホーチミン(送り出し地調査) / 水上:ダッカ、メルボルン、シンガポール(いずれも日本人移民) / 市川哲:ホーチミン、サラワク州(いずれも華人) / 三島:セネガル、コンゴ(いずれもソニンケ人 ネットワーク) / 市川誠:シドニー、ケソンシティ(いずれもフィリピン人移民) / 栗田:マラウィ、タンザニア、広州(いずれもタンザニア人) / 杜:上海、広州(僑郷での都市機能) 次段落の講演会やその前後のワークショップを通じて、移民コミュニティ研究の比較項目の整理をすすめている。 公開講演会は以下のように4回実施し分担者間の情報共有と一般参加者への情報公開をおこなった。2012年6月2日 華人コミュニティの多様性。 / 7月24日 日本発の移民、アフリカからアジアへの移民。 / 11月24日 環太平洋地域における移民コミュニティの形成5(公開ワークショップ)。 / 2013年3月16日 アフリカ=中国の紐帯。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本プロジェクトは平成23年度の11月に追加採択された。 全体で4年間のプロジェクトである。国外でのフィールドワークを主な研究方法にしているので、長期のフィールドワークの機会としては、平成23~26年の4回の夏季休業中が見込まれていた。しかし、11月になっての追加採択のため、平成23年度はフィールドワークを十分におこなうことができず、平成24年度の夏季が実質的には1回目の国外フィールドワークになる分担者もいた。 今後、平成25、26年の2ヶ年の機会があるので、平成23年度の調査期間を補うべく精力的な調査を実施したい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年と26年の夏季休業中に各分担者が長期の国外フィールドワークを実施することを中心に本プロジェクトを推進していく。フィールドワークの実施対象は以下の通りで、いずれも環太平洋地域にあるコミュニティとその送り出し地を同時に視野に入れて調査をすすめる。 ファーラー: 中国、アメリカ合衆国(華人) / 大橋: カリフォルニア、ホーチミン(ベトナム人) / 水上: ダッカ、メルボルン、シンガポール(日本人) / 市川哲: ホーチミン、サラワク州(華人) / 三島: 広州、バンコク(ソニンケ人) / 市川誠: シドニー、ケソンシティ(フィリピン人) / 栗田: マラウィ、タンザニア、広州(タンザニア人) / 杜: 広州、日本国内(華人) 夏期休業期間中以外には従来通り年間3-5回の公開講演会、公開のワークショップを開催し情報の共有と公開に努める。分担者個人のまとめとしてはそれぞれの所属学術学会等での発表に努める。 平成25年度はとくに国外でのシンポジウムの開催を模索している。本プロジェクトが関心を寄せる環太平洋地域で、移民コミュニティ研究に携わる研究者が比較的多い国での開催を企図し、複数の候補地の間で現在調整をおこなっている。このシンポジウムは研究成果の共有と公開にも有効であるが、一方、巡検と組み合わせてそれぞれの研究者の関心範囲を明確化するワークショップとしての意義もある。
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Research Products
(19 results)