2013 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動に起因するベトナム沿岸災害適応策のための統合型モニタリングシステム
Project/Area Number |
23254004
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
安原 一哉 茨城大学, 地球変動適応科学研究機関, 産学官連携研究員 (20069826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 哲 茨城大学, 工学部, 准教授 (10261744)
三村 信男 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
武若 聡 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (80202167)
桑原 祐史 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 准教授 (80272110)
小峯 秀雄 茨城大学, 工学部, 教授 (90334010)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | モニタリング / 海岸侵食 / 堤防崩壊 / ベトナム北部海岸 / 気候変動 / 適応策 |
Research Abstract |
1.H24年度に引き続き、ベトナム北部の紅河沿岸域とHaiHau海岸における調査によって侵食問題の解決方法を明らかにするための現地調査をおこなった。その結果以下のような成果が得られた。:1)海岸グループは当初の計画にそって、前年度までに入手したデータを用いて、ベトナム海岸における長期海岸侵食推算システムを完成させた。それによって、過去の海岸侵食と堤防の崩壊の関係を明らかにした。2)空間情報グループは前年度までに実施したHai hau 海岸近傍の土地利用の類型化を深化させ,①ベトナム国の国土変化をモニタリングする注視点を導き出すとともに,②様々な国土維持の取り組みを行う際に,手法選択の基礎情報になるよう,知見のマッピング方法を提示した。3)堤防地盤グループは、①Hai Hau海岸における侵食の適応策として、自然由来の繊維混合土とセメント添加による堤防補強方法を提案した。また、②基礎研究成果に基づいて堤防の崩壊メカニズムを明らかにした。次いで、③波浪を受ける堤防の変形・崩壊予測に関する数値実験を試みることによって、侵食のメカニズムを明らかにするとともに、海岸グループの解析結果と整合させることを試みた。 2.以上を総合した、気候変動対応戦略・技術オプションに関する調査と具体的な沿岸域防護モニタリングシステムと適応策の提案のために、①被災した堤防の再建をはじめとして関連する資料に基づいて、過去の海岸防護政策について時系列的なまとめを行い、② 各グループから得られたデータを基にして、海岸侵食予測・堤体崩壊予測・適応策の策定に必要なデータを的確にモニタリングしていける継続的なシステムを提案した。また、③望ましい対応戦略・技術オプションとして、多重的適応策の具体例を提示し、検証の可能性を探った。 3.これらに基づいて、具体的に必要なモニタリング項目とモニタリング手法を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)