2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23256001
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 芳嗣 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00173922)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | リーシュマニア症 / 人獣共通感染症 / 原虫 |
Outline of Annual Research Achievements |
リーシュマニア症の伝播機構、発生機構を多角的比較研究により解明することを目的として、海外研究者協力のもと本年度も引き続き現地調査を行うとともに、バングラデシュにおける内臓型リーシュマニア症患者の血清学的解析を行い、内臓型リーシュマニア症患者における血清B-cell activating factor(BAFF)濃度の増加を明らかにした。 B-cell activating factor(BAFF)はB細胞の維持・分化に重要な因子であるが、自己免疫疾患などB細胞の異常を伴う疾患において過剰産生されることが知られている。Leishmania donovani感染マウス血清においてIgG濃度の増加およびBAFF濃度の増加が見られることを確認した。そこで、ヒト内臓型リーシュマニア症患者血中におけるBAFF濃度の増加について検討した。バングラデシュの内臓型リーシュマニア症患者、およびバングラデシュ健常人の血清におけるIgG濃度は、45.6 ± 26.5 mg/ml(平均 ± 標準偏差、以下同様)、10.8 ± 1.73 mg/ml、であり、内臓型リーシュマニア症患者が健常人に比べて有意に高く、L. donovani感染マウスと同様、高IgG血症が起きていることが示された。次に各群の血清あるいは血漿におけるBAFF濃度を測定したところ、内臓型リーシュマニア症患者が健常人に比べて有意に高い値を示した。内臓型リーシュマニア症患者におけるBAFF濃度の増加率(患者と健常人の測定値の平均値を比較)は、1.96倍であり、BAFFの過剰産生が病態の悪化を引き起こすことが知られている自己免疫疾患などにおける過去の報告に匹敵するほどであった。本研究により、内臓型リーシュマニア症患者における血中BAFFの亢進を明らかにした。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)
-
-
[Journal Article] Protective epitopes of the Plasmodium falciparum SERA5 malaria vaccine reside in intrinsically unstructured N-terminal repetitive sequences.2014
Author(s)
Yagi M, Bang G, Tougan T, Palacpac NM, Arisue N, Aoshi T, Matsumoto Y, Ishii KJ, Egwang TG, Druilhe P, Horii T.
-
Journal Title
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
-
-
-