2013 Fiscal Year Annual Research Report
学術用超高速インターネットを利用した遠隔医療ネットワークの世界展開
Project/Area Number |
23256005
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清水 周次 九州大学, 大学病院, 准教授 (70274454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安徳 恭彰 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20529797)
田中 雅夫 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30163570)
永井 英司 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30264021)
浅野 光一 九州大学, 大学病院, 助教 (40593893)
中島 直樹 九州大学, 大学病院, 教授 (60325529)
岡村 耕二 九州大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70252830)
大塚 隆生 九州大学, 大学病院, 助教 (20372766)
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 研究員 (50644796)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2016-03-31
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Keywords | 遠隔医療 / 遠隔教育 / 情報通信 / 学術ネットワーク / 国際協力 |
Research Abstract |
1.世界各国における高速医療ネットワークの進展と臨床応用の拡大:(1)基幹病院ネットワークの世界的接続:今年度は主に中南米と中央アジアへの展開が大きかった。メキシコ、コスタリカ、コロンビア、チリ、ブラジルの大学病院やネットワーク施設を中心に、新たなハイビジョンシステムを接続して、8月にテレカンファレンスを施行し、3月にはドミニカ共和国もこれに参加した。さらにチリにデジタルビデオ伝送システムの多地点接続装置を設置し、メキシコ、コスタリカ、チリの間で30Mbpsの伝送に成功した。一方中央アジアとも学術ネットワークを使用した多地点のテレカンファレンスを初めて開催し、カザフスタンを初め、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタンなどが参加した。(2)各地域・国内における医療ネットワークの拡大:今年度の新規接続施設は12か国、82施設に及び、医療ネットワークは急速に拡大している。 2.医療コンテンツの充実と遠隔診療システムの構築:今年度は計80回のプログラムが開催された。新しい分野への取り組みとしては、耳鼻科(8月)、歯科(1月)、神経内科(1月)などが挙げられる。 3.アジア太平洋先端ネットワーク会議における活動:8月の韓国、1月のインドネシアの会議において、計21の医療セッションを組織した。中でも国内外12施設を接続した肝臓のライブ手術や世界的な広がりをみせるデング熱のセッションは注目に値する企画であった。 4.国際医療交流の推進:12月にバンコクで開催された第7回アジア遠隔医療シンポジウムには25カ国から合計75名の参加があり、13ヵ国24施設の約200名が遠隔配信にて傍聴した。日本からも17名が参加し国際交流を深めた。また13か国から計19名の海外研究者の受け入れがあった。 5.ハイビジョン動画像のインターネット配信:ハイビジョンシステム使用の急増に伴い、従来法との比較を検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
これまで3年間の活動において、特に昨年度よりハイビジョンシステムが数多く応用され始め、地理的な拡大も特に中南米において活発である。日本国内の展開も全国国立大学病院長会議の国際化プロジェクトと相俟って、国立大学病院が活動をリードする形で組織的かつ相乗的な展開が始められた。また中央アジア諸国への学術ネットワークが昨年度より実用化されたことに伴い、この地域へのプロジェクトの展開も始められた。これらの活動が各国でも注目されており、計画を先取りするペースで順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は12月に九州大学病院で第8回アジア遠隔医療シンポジウムの開催が決まっている。全国国立大学病院長会議の国際化プロジェクトと連動する形で、情報の共有や国際交流を大きく前進させる計画である。ビデオ会議システムを利用したアジア病院長会議や若手エンジニアへの教育プログラムなどの新しい企画も検討中である。国際的な展開としては中南米への展開が最も期待されており、メキシコ内視鏡学会との連携やコロンビアやコスタリカとの胃癌関連のテレカンファレンスの具体的な計画も進んでいる。また本年度は国内学会との共同事業も数多く、第87回日本消化器内視鏡学会(福岡)、第55回日本神経学会(福岡)、第45回日本膵臓学会(北九州)、第27回日本内視鏡外科学会(盛岡)において、本システムを使用した海外との共同セッションやライブデモンストレーションが予定されている。
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Research Products
(29 results)
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[Journal Article] Live surgery broadcast from Japan to South Africa: High-quality image transmission over a highspeed academic network2013
Author(s)
Shimizu S, Thomson S, Doyle G, Mandyoli S, Torata N, Ueki T, Kitamura Y, Minh CD, Antoku Y, Okamura K, Nakashima N, Tanaka M:
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Journal Title
J. Int. Soc. Telemed. eHealth
Volume: 1
Pages: 80-85
Peer Reviewed
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[Journal Article] Impact of allele copy number of polymorphisms in FCGR3A and FCGR3B genes on susceptibility to ulcerative colitis2013
Author(s)
Asano K, Matsumoto T, Umeno J, Hirano A, Esaki M, Hosono N, Matsui T, Kiyohara Y, Nakamura Y, Kubo M, Kitazono T:
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Journal Title
Inflamm Bowel Dis.
Volume: 19
Pages: 2061-2068
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] An affordable, usable and sustainable preventive healthcare system for unreached people in Bangladesh2013
Author(s)
Nakashima N, Nohara Y, Ahmed A, Kuroda M, Inoue S, Ghosh P, Islam R, Hiramatsu T, Kobayashi K, Inoguchi T, Kitsuregawa M:
Organizer
Medinfo 2013
Place of Presentation
Copen Hagen, Denmark
Year and Date
20130821-20130823
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