2011 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝性プリオン病を対象とした病態機構の解明と克服への展開
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23300127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
新 竜一郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90452846)
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Keywords | 遺伝性プリオン病 / 髄液検査 / 予防・治療法 |
Research Abstract |
目的の(1)である遺伝性プリオン病に対する試験管内異常型プリオンタンパク(PrP)増幅法(Real-time QUIC法)を中心とした髄液検査はすでに数十症例について検証を行い、早期診断への応用が期待できるなど、臨床的にも非常に有用性が高いことを確認した(論文投稿準備中)。特にこれまでの14-3-3タンパク等の髄液マーカーで陰性になることが多い、、PrPのP102L変異によるGerstmann-Straussler syndrome(GSS)やまた症例数は少ないもののD178N変異によるFatal Familial Insomnia (FFI)でもReal-time QUIC法で高い陽性率を示したことは特筆すべき結果であると考えている。 目的(2)で作製する予定の遺伝性プリオン病モデルマウス(GPIアンカ「を欠損させたP102L、変異を導入したヒトPrP配列トランスジェニツクマウス)についてはすでにFOマウスが得られており、それらの系統を繁殖させた後、発現レベルの確認を行うとともに、長期観察を開始する。 目的(3)の遺伝性プリオン病の予防・治療法の探索と開発のため、ハイスループットスクリーニング法となりうる可能性のあるrecombinant PrPを用いたThermalStabilityAssay(TSA)を立ち上げ、解析を開始した。こめTSAアッセイを用いて低分子化合物ライブラリーのスクリーニングを近く始める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的(1)の遺伝性プリオン病における試験管内異常型プリオンタンパク(PrP)増幅法(Real-time QUIC法)を中心とした髄液検査についてはほぼ目処がついた。また(2)のモデルマウス作製も開始しているなど順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も交付申請書に記載した研究計画に則り、遂行していく予定である。モデルマウスは変異PrPの発現レベルが重要となることが予想されるので、導入した遺伝子が多量に発現するクローンを得ることができるかどうかがポイントとなる。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Multicentre multiobserver study of diffusion-weighted and fluid-attenuated inversion recovery MRI for the diagnosis of sporadic Creutzfeldt-Jakob disease : a reliability and agreement study2012
Author(s)
Fujita K, Harada M, Sasaki M, Yuasa T, Sakai K, Hamaguchi T, Sanjo N, Shiga Y, Satoh K, Atarashi R, Shirabe S, Nagata K, Maeda T, Murayama S, Izumi Y, Kaji R, Yamada M, Mizusawa H
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Journal Title
BMJ Open
Volume: 2(1)
Pages: e000649
Peer Reviewed
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