2013 Fiscal Year Annual Research Report
認知機能低下抑制を目的とした多面的活動プログラムの開発と効果検証
Project/Area Number |
23300205
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
島田 裕之 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 自立支援開発研究部, 自立支援システム開発室長 (00370974)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 認知症 / 予防 / 運動 / 認知的活動 / 高齢者 / 介入 / RCT / NIRS |
Research Abstract |
本研究では、脳賦活に有益な運動や活動内容を検索して多面的な活動プログラム(multifaced activity program: MAP)を作成し、軽度認知障害(mild cognitive impairment: MCI)を有する高齢者を対象としてランダム化比較試験を実施し、MAPが認知機能改善に効果的か検証することを目的とした。 研究実施は、1年目にプログラム開発と介入対象者のスクリーニング検査を実施した。MAP作成のために近赤外分光法(near infrared spectroscopy: NIRS)によって各種活動時の脳賦活状態を検討した。スクリーニングは、大規模集団を対象とした認知機能検査を実施してMCI高齢者を抽出した。2~3年目にはMAPによる認知機能低下抑制を目的とした介入研究を実施した。デザインはランダム化比較試験とし、10か月間の介入を実施した。 NIRSを用いて運動時と認知課題遂行時の前頭前野の活動を計測した結果、運動時の前頭前野の活動は顕著でなかったが、認知課題に対する反応が強く観察され、運動と認知課題を組み合わせたプログラムの必要性が示唆された。MCI高齢者の特定に関しては、愛知県大府市において5111名の認知機能スクリーニング検査を実施した。468名(9.2%)の高齢者が健忘型MCIと判定され、そのうち159名の高齢者が介入への参加を同意した。これは当初計画していた必要症例数(144名)を超える結果であった。 ランダム化比較試験においては、75名がMAP群に割り付けられ、10か月間、40回の介入を38名が完遂した。線形混合モデルによる解析結果から、MAP群と対照群間にMMSEと中強度活動において有意な交互作用が認められた。これらの結果から、MAPは高齢者の活動量を促し、その結果として認知機能の低下抑制に対して効果を示すことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Combined Prevalence of Frailty and Mild Cognitive Impairment in a Population of Elderly Japanese People.2013
Author(s)
Shimada H, Makizako H, Doi T, Yoshida D, Tsutsumimoto K, Anan Y, Uemura K, Ito T, Lee S, Park H, Suzuki T.
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Journal Title
JAMDA
Volume: 14
Pages: 518-524
Peer Reviewed
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