2011 Fiscal Year Annual Research Report
職能成長養成モデルとメンターチームによる現職教員の実践力サポート・モデルの開発
Project/Area Number |
23300222
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
中井 隆司 奈良教育大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (90237199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 博文 京都女子大学短期大学部, 初等教育学科, 准教授 (00342379)
米村 耕平 香川大学, 教育学部, 准教授 (20403769)
伊藤 剛和 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (40249488)
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Keywords | 現職教員研修 / 職能成長 / メンターチーム / 省察と実践力 / ICT |
Research Abstract |
本研究課題である職能成長養成モデルとメンターチームによる現職教員の実践力サポート・モデルの開発」を達成するために,次の計画に基づき各研究課題を進める。研究代表者及び研究分担者が教育現場で実践している小学校現職教員体育研修会を基に,(1)その内容と方法を改善するために国内外の現職教員研修内容と方法及び研究者のサポートについての調査研究と現地調査を実施し,(2)ICTを用いた職能成長養成モデルに基づく教員研修サポート・システムを構築するとともに,(3)熟練教員(メンター)と新任教員によって構成されるチームによる現職教員研修内容の再構築・実践を経て,(4)現職教員の資質能力の変容過程について実証的データを収集することで,教員研修サポート・モデルの検証を行う. 本研究課題開始1年目は,研究代表者及び研究分担者が教育現場で実践している小学校教員を対象とした現職教員体育研修会での実践力サポート・モデルを開発するために,次の3つの研究課題を遂行した.(1)現職教員研修サポートの調査研究:国内では現職教員を対象とした6つの体育研究・研修サークルを現地調査し,その目的・内容・方法及び研究者のサポートについて具体的情報を収集することができた.海外では,OfSTEDで高い評価を得ているイングランド・ブライトン大学Chelsea SchoolびPGCEコースで実施されている実習の内容・方法や州内公立学校教員との連携の進め方及びアメリカ・ジョージア州の教員免許更新制度の仕組み・ポイント制・更新講習の内容についてそれぞれ現地調査から具体的情報を収集することができた.(2)ICTを用いた職能成長養成モデルによる現職教員研修サポート・システムの構築:Windowsサーバーと映像を用いた授業省察システムを開発し,これらを用いて現職教員研修用デジタル・ネットワーク・システムを構築することができた.(3)研究代表者・分担者が集まり会議を開催し,収集した情報及びシステムに関して研究者間で情報共有するとともに,次年度の取組内容・方法について確認することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究開始1年目は,次の3つの研究課題を予定通り遂行することができた.(1)現職教員研修サポートの調査研究:国内外の現職教員研修内容と方法及び研究者のサポートについて調査研究と現地調査を実施する.(2)ICTを用いた職能成長養成モデルによる現職教員研修サポート・システムの構築:デマンドサイドである現職教員研修校と映像データベース及び省察システムを繋ぐデジタル・ネットワーク・システムを構築する.(3)収集した情報及びシステムに関して研究者間で情報共有し,次年度の取組について確認するために会議を行う.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題2年目は,1年目で開発したICTを用いた現職教員研修サポート・システムを用いて,次の3つの研究課題を遂行する.(1)メンターチームによる現職教員の体育実践力向上に向けた取組とその変容過程:開発されたICTを用いた現職教員研修サポート・システムを用いて現職教員研修講座参加教員を対象に,3人一組のメンターチームを構成し,年間を通じて実施する実践開発や模擬授業による職能成長と体育実践力向上の関係についてデータ収集を開始する.(2)現職教員研修サポートの調査研究:1年目に引き続き,国内外の現職教員研修内容と方法及び研究者のサポートについて調査研究と現地調査を継続実施する.(3)(1),(2)で得られた資料及び結果について研究協力者であるDr. Michael Metzler(ジョージア州立大学)と情報交換を行うと共に,研究分担者同士の共通理解を得るための会議を開催する.また,得られた研究結果の一部を国内外の学会で研究発表を行う.
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Research Products
(1 results)