2012 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル社会に対応する英語で行う早期科学教育プログラムの開発
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23300280
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 教授 (00224519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 修一 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10272296)
木下 龍 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10586217)
野村 純 千葉大学, 教育学部, 教授 (30252886)
中澤 潤 千葉大学, 教育学部, 教授 (40127676)
杉田 克生 千葉大学, 教育学部, 教授 (40211304)
ホーン ベバリー 千葉大学, 教育学部, 准教授 (80595786)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 科学教育 / 英語による科学実験 / 内容言語統合学習 / グローバル社会対応 / 国際研究者交流 / シンガポール / 出る杭人材育成 |
Research Abstract |
海外における科学教育を調査し、日本において英語で科学教育を行う場合の問題等を把握するために、今年度はシンガポールの一般レベル高校(Catholic Junior College)と小学校(West Grove Primary School)および教員養成(National Institute of Education)の現場を視察した。先端的教育研究を実践するには科学教育においてもことばの障壁を取り除くことが重要であると再認識された。 実験講座としては、昨年度作成した物理学2つ、生命科学2つの他に、化学と工学をそれぞれひとつづつ作成し、合計6講座を開講した。いずれもWebページにビデオ化した予習用資料をアップし、実験内容を予め把握させることができた。この資料は特に、その分野に明るくない外国人留学生TAの準備にも有効であった。留学生TAから多数のフィードバックを得た。一部の講座では留学生TAが自ら配布資料を改変し、実験の導入部で魅力的なプレゼンテーションを行い、受講生たちの興味を強く引いた。一方、中学校の45分授業の中で短縮版の実験講座を試行したが、慣れた友人同士は日本語を使ってしまう傾向が強く、受講生が固定できるというメリットは生きなかった。また、英語による実験を短時間で行う際の問題点を把握した。 実験講座の評価と助言、日本の科学教育に関する国際シンポジウムでの講演のため、Dr.Yeo(シンガポールNIE)を招聘した。別件で招聘したDr.Levinson(ロンドン大IOE)とともに貴重な意見を頂き、多面的な視点から議論することでその理解を深めることができた。3月には実験講座の受講生5名が「千葉大学教育学部サイエンススタジオCHIBA第5期マスターコース修了発表会」で英語によるプレゼンテーションを行い、学部で招聘したインドネシアの大学・高校教員合わせて26名の質疑に応えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画は一通り実施することができた。海外調査は国の種類を増やすより質を深めた。中学生向け短時間講座は多くの課題があることがわかった。受講生の英語による発表会も実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
自由意思で参加する受講生の英語の力を診るために、TAとして教員研修留学生などを活用して、子どもたちの様子を観察・評価する。
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