2014 Fiscal Year Annual Research Report
コースポートフォリオを活用した大学カリキュラムの質保証モデルの構築
Project/Area Number |
23300302
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 真奈 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (50333274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
酒井 博之 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 准教授 (30283906)
飯吉 透 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (60636059)
平山 朋子 藍野大学, 医療保健学部, 准教授 (80388701)
西村 敦 藍野大学, 医療保健学部, 教授 (40126610)
新保 健次 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (70729516)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コースポートフォリオ / FD / カリキュラム / 大学授業 / ICT / MOST |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大学カリキュラムの組織的改善を支援するため、「コースポートフォリオ実践プログラム」を開発し、本プログラムを適用した実践のアクションリサーチにもとづき、ICT活用も含めた汎用性の高い大学カリキュラムの質保証モデルを構築することである。「コースポートフォリオ」とは、個別コースの「デザイン」「実施」「学生の学び」に教員の省察を加えた文書であり作成することにより、大学教員個人にとっては、学生の学びを踏まえたリフレクションが可能となるという意味でFDのためのツールとなり得る。また、これを組織的に導入することで、各授業がどのように進められ、またどのような学習成果があったのかというエビデンスベースのカリキュラム改善が可能となる。 今年度は、実際に医療系大学において、組織的にコースポートフォリオを導入するアクションリサーチを行った。先行導入を経て、藍野大学理学療法学科の主要科目すべてについてコースポートフォリオが作成された。 カリキュラム改善に関する会議を参与観察した結果、コースポートフォリオが参照資料とされることで、実践されたカリキュラムの具体を、カリキュラムに関わる教員が把握することが可能となり、改善の方向性が共有されることが明らかとなった。特に柱となる科目(コース)が具体的に何を教えているのかが参照可能であったことが、有益であった。一方、「学生の学び」のデータについては十分な記述がなされておらず、「経験されたカリキュラム」からの検討は不十分であった。このことは、学習評価の方法についての知識や手法が不十分であることが示唆された。 これらの導入事例は、MOSTのウエブページ上に公開された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)