2011 Fiscal Year Annual Research Report
位置計測技術を応用してフル・ボディ・インタラクションを実現した環境問題学習ゲーム
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23300303
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
武田 義明 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90155028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
杉本 雅則 東京大学, 光学系研究科, 准教授 (90280560)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
溝口 博 東京理科大学, 理工学部, 教授 (00262113)
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Keywords | 環境学習 / 学習支援 / ゲーム |
Research Abstract |
本研究では,複雑な自然現象・大きな時間的スケールの変化を体感できるデジタルゲームを開発し,それを通して,学習者(子ども/大人)のための科学性とエンタテイメント性を備えた身体性のある協調的学習支援環境としてのフル・ボディ・インタラクション(Full-body interaction)の実現法(構成法)を明らかにする。平成23年度では,以下に示すように,ゲームのテスト・システムの開発と学習コンテンツ開発及び小規模の予備的な評価実験を実施した。 (1)遠隔会議と対面の研究打ち合わせ会議を開催し,役割分担と研究計画を確認した。 (2)国内外の先進的なシステム等の研究資料を収集した。 (3)六甲山の森林植生に関する画像,テキストから構成された試作版デジタル・コンテンツの設計と開発を行った。 (4)フル・ボディ・インタラクションのための基盤システムについて,学習者の位置に基づいたコンテンツ提供を可能にする基礎的な仕組みの開発に成功した。 (5)上記(3)のコンテンツの評価のために,2011年10月に神戸市・六甲山のフィールドワークを伴う小学校6年生40名程度の小規模な予備的評価実験を実施した。 (6)予備的研究に関する成果発表として,IADIS Multi Conference on Computer Science and Information Systems 2011(GET 2011),2011 Visual Information Communication-International Symposium (VINCI' 2011)教育システム情報学会研究会等で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H23年度において,学習者の位置に基づいたコンテンツ提供を可能にする基礎的なシステムの開発に成功し,H24年度には,本システムと映像・画像コンテンツを結合した実証実験を行う見通しが立ったため。また,成果についても,審査付き国際会議を中心に複数件の発表を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
H24年度には,H23年度の成果を踏まえて,開発するゲームのプロトタイプを完成させ,予備的な実証実験を行い,問題点の整理,ゲームの改良・改善を実施する予定である。H25年度には,改良版のゲームについて,科学系博物館等の協力を得て,比較的長期の実証実験を行い,その有効性を検討する予定である。成果については,継続的に国内外の学会発表,論文化を試みるものとする。
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Research Products
(3 results)