2011 Fiscal Year Annual Research Report
医療分野における事故調査活動とその人材に関する実証的検証研究
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23310113
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
相馬 孝博 東京医科大学, 医学部, 教授 (90262435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 健次 電気通信大学, 情報システム学研究科, 教授 (60197415)
高橋 英夫 名古屋大学, 医学部, 准教授 (30291404)
鳥谷部 真一 新潟大学, 危機管理室, 教授 (20227648)
兼児 敏浩 三重大学, 医学部付属病院, 講師 (30362346)
藤澤 由和 東京医科大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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Keywords | 火災・事故 / 医療事故調査 |
Research Abstract |
本年度の研究においては、下記を実施した。 ・医療機関における事故調査活動の多様性の把握と運用モデルのパターン性の同定 国内外における事故調査活動の制度的側面、内容、さらにはその運用実態に関して基礎的な情報の集約とその検討を行う。国内に関しては医療分野に留まらない他領域においても事故調査に関わる制度的な諸活動に関して情報収集とヒアリング調査を行う。国外に関しては、先行事例としてまずJCAHOの取り組みが先駆的活動に関して検討を行った。これらを踏まえ医療分野における事故調査活動の基本要素と必須機能、さらには調査活動のモデルのパターン性の検討を行った。 ・事故調査活動のアウトプット評価基準および医療分野の事故調査活動の特殊性の検討 上記に基づき事故調査活動の具体的な目的を抽出し、その中心的な目的がどのようなものであるかに関する検討を行った。またこれらの目的と一連の事故調査活動によるアウトプットがどのような関係にあるのか明確化し、最終的にその目的が当該アウトプットによって十分に達成されうる範囲に関しての検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画にほぼ沿う形で研究が実施されている。ただし、海外の当該課題に関わる事象の情報収集に関しては、当初想定していた対象を完全にはカバーできていないため、さらに追加の情報収集などが必要であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本年度における作業を踏まえ、医療分野における事故調査活動の目的が、医療従事者個人のレベル、組織レベル、そして社会的レベルなどの複数のレベル、それぞれにおいて具体的にどのようなものであるかを具体的に明らかにするとともに、こうした目的を達成するためには、医療機関においてどのような事故調査活動が求められ、さらにそのための資源がいかなるものであるかを明確化することとする。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] 国立大学付属病院における「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」の利用経験とその評価2011
Author(s)
中島和枝, 本間覚, 玉木長良, 金子道夫, 名川弘一, 原田賢治, 長村文孝, 大川淳, 倉林亨, 島谷部真一, 後藤百万, 相馬孝博, 武田裕, 高橋りょう子, 森崎市治郎, 前田潔, 江原一雅, 富永隆治
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Journal Title
医療の質・安全学会誌
Volume: 第6巻第3号
Pages: 332-345
Peer Reviewed
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