2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23310125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
釜井 俊孝 京都大学, 防災研究所, 教授 (10277379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末峯 章 京都大学, 防災研究所, 准教授 (00109092)
王 功輝 京都大学, 防災研究所, 助教 (50372553)
秦 吉弥 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80463561)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地すべり / 都市 / 2011年東北地方太平洋沖地震 / ダイナミック / 観測 |
Research Abstract |
今年度は、仙台での観測施設の撤去と研究成果の総括を行った。すなわち、今回の震災では、津波や放射能汚染、及び液状化の被害に比べ、自然斜面の災害は地震の規模に比べて少なかった。しかし実際には、多くの造成地盤で斜面災害が発生し、都市機能に甚大な被害を及ぼした。本研究は、こうした地すべりに焦点をあて、その挙動のダイナミック観測を実施した。今年度は、これまでに観測結果を受けて、新たな都市開発の在り方を検討した。すなわち、今回の様な造成地盤における地すべりは、1978年宮城県沖地震、1995兵庫建南部地震、2004年中越地震、そして 今回と繰り返されてきた。こうした状況の背景には、地盤のリスクに関する一般の認識不足と同時に、住宅を「工業製品化」し、どの様に生きるか(住むか)という事にあまり注意を払ってこなかった、戦後社会のあり方が投影されている。その意味で、この災害の経験を踏まえた都市計画のあり方を提案する事が、震災以後の斜面研究の重要な課題となるに違いない。そこでここでは、ラフプランとして、地形改変を最小化した、等高線に沿った街区作りを提唱したい。ここではそうした街区を仮に「等高線都市」と呼ぶことにする。「等高線都市」では、住居部分のコンクリート基礎は地山掘削によって着岩させることを原則とする。こうした堅固な基礎を持った住宅群を等高線に沿って階段状に配置し、それらを桟道、橋を多用した高規格道路によって連結する。住宅と住宅の間には、潜在自然植生における主木(三陸ではタブノキ、シラカシ等)を保存・植樹し、多様な樹種による豊かな森林を再生する。すなわち、「等高線都市」は、列島の自然と都市との「節度あるつきあい」を再構築しようとするものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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