2012 Fiscal Year Annual Research Report
日中の戦後世代を対象にした新たな東アジア型歴史・平和教育プログラム開発
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23310189
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
村本 邦子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (70343663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村川 治彦 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (20527105)
小田 博志 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (30333579)
吉 げん洪 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (60288694)
金丸 裕一 立命館大学, 経済学部, 教授 (80278473)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 平和教育プログラム / 東アジア / 歴史 / トラウマ / 世代間連鎖 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
2012年度の研究成果はふたつある。第一は、国際シンポジウム「人間科学と平和教育~体験的心理学を基盤とした歴史・平和教育プログラム開発の視点から」の開催である。研究協力者である南京師範大学の張連紅(歴史学)、米国CIISのArmand Volkas(ドラマセラピスト)を京都に招き、研究代表者とともに2011年10月、南京で実施したプログラムについての報告を行い、加國尚志(立命館大学国際平和ミュージアム副館長、哲学)、中村正(立命館大学、社会学)、大門高子(平和市民団体「紫金草合唱団」代表)がコメントを行った後、研究分担者である村川治彦(関西大学、身体教育学)、小田博志 (北海道大学、文化人類学)、金丸裕一 (立命館大学 日中関係史)、吉げん洪(立命館大学、臨床心理学)らと国際的かつ学際的な見地から公開の形でプログラムの検討を行った。本プログラムの有効性が確認されると同時に、今後、教育として展開する可能性も見えてきた。合わせて、2012年5月4・5日、立命館大学平和ミュージアムにて、ここまでの成果を踏まえ、ワークショップ「東アジア型HWHの構築に向けて」を実施した。 第二は、これまでのプログラム参加者へのフォローアップ・インタビューである。インタビューは、研究代表者と研究分担者である村川晴彦、および研究協力者である笠井綾(CIIS)が2012年10月に南京へ赴き、研究協力者である張連紅はじめ10名にインタビューを行い、その後、日本にて7名のインタビューを行った(あと3名実施予定)。現在、これらの結果を研究分担者である小田博志らとともに分析中である。 なお、国際シンポの成果は、『共同対人援助モデル研究5:人間科学と平和教育~体験的心理学を基盤とした歴史・平和教育プログラム開発の視点から』として人間科学研究所より刊行済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二年度目の活動として最も重要であったプログラム検討のための国際会議を開催し、その成果を出版物として提供できたこと、また参加者へのフォローアップ・インタビューをほぼ実施し終え、分析はまだ途中であるが、現在のところ、当初の研究計画どおりに進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の最終年度である平成25年度は、現在、実施中であるインタビュー分析を終了させ、報告書を作成し、研究の成果の公開をしていく。具体的には、9月に南京師範大学にて国際シンポジウムを開催、成果報告を行う予定である。また、本プロジェクトから派生した取り組みとして、HWHの手法を広く歴史・平和教育にも取り入れ広めていくために、立命館大学と南京の平和ミュージアムにおける新たな平和教育プログラムを試行し、社会科・歴史教員、学芸員、平和ボランティアなどが使えるプログラムを提案する。 これらを平和学会や国際学会などで発表し、三年間のプロジェクト成果を書籍として出版する準備を進める。
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Research Products
(21 results)