2013 Fiscal Year Annual Research Report
戦争・災害より見た近代東アジア民衆諸宗教に関する比較史的研究
Project/Area Number |
23320017
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 昭夫 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20203284)
胎中 千鶴 目白大学, 外国語学部, 教授 (30550818)
孫 江 静岡文化芸術大学, 人文・社会学部, 教授 (40329529)
趙 景達 千葉大学, 文学部, 教授 (70188499)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 国際研究者交流(フランス) / 民衆宗教 / 同善社 / 道院 / カオダイ教 / 災害観 / 戦争観 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究成果をふまえ、2014年6月22日(土)、学習院大学において「戦争・災害から見た近代東アジアの民衆宗教」と題する公開シンポジウムを開催し、以下の5氏より報告を得た。倉田明子(東京大学学術研究員)「日本占領期香港におけるカトリックの救済活動」、今井昭夫(東京外国語大学)「『ホーチミン教』に見られる戦争の記憶~近年のベトナム北部の民衆宗教」、孫江(静岡文化芸術大学)「戦場の死体~「上海事変」下紅卍字会の死体埋葬活動と大本教」、小武海櫻子(専修大学)「近代中国における民衆宗教の「大同世界」と災害観~同善社の事例を中心に」、Vincent Goossaert(フランス国立高等実習院), "Modern Daoist eschatology: Spirit-writing and the rise of elite eschatology in late imperial China". これらの報告に対して、それぞれ篠崎守利(流通経済大学)、宮沢千尋(南山大学)、宮田義矢(専修大学)、佐藤仁史(一橋大学)、森由利亜(早稲田大学)の各氏よりコメントをいただいたほか、フロアからも活発な発言が見られた。このシンポジウムをつうじて、キリスト教の救災活動などと比較しつつ、同善社や道院など、1920年代以降に勃興した近代東アジア民衆諸宗教の災害観や戦争観、その歴史的系譜、さらには戦時救済活動の実態等を明らかにすることができ、研究課題への理解を深めることができた。 昨年実施したワークショップ報告論文、さらに時間的制約から報告できなかったプロジェクトメンバーの論考とをとりまとめ、武内房司編『戦争・災害と近代東アジアの民衆宗教』有志舎、2014年3月、として刊行することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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