2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320018
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
井上 順孝 國學院大學, 公私立大学の部局等, 教授 (80011386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 英紀 大正大学, 文学部, 名誉教授 (00054669)
岡田 正彦 天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
土井 健司 関西学院大学, 神学部, 教授 (70242998)
小田 淑子 関西大学, 文学部, 教授 (80169317)
木村 敏明 東北大学, 文学研究科, 准教授 (80322923)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宗教文化教育 / 宗教社会学 / オンライン教材 / 現代宗教 / 宗教史 |
Research Abstract |
1.宗教文化教育の教材に関する文献資料・データの収集:収集した文献を精査し、「宗教文化を学ぶための基本書案内」を作成し、オンラインで公開した。2012年6月24日と11月11日に実施された宗教文化士の資格試験に際し、各会場で宗教文化を学ぶ際に参考とした教材についてのアンケート調査を行った。7月15日と12月2日の研究会で、その調査結果の検討を行ったが、宗教文化について学ぶ基本書についての情報が不足していることが確認された。 2.教材のウェブ公開に関する研究:オンラインで公開中の「世界遺産と宗教」、「映画と宗教文化」のデータベースの内容をさらに充実させた。あらたに「博物館と宗教文化」のデータベースを作成し、公開した。 3.国外における調査:國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所と共催で、2012年9月29日に国際研究フォーラム「宗教文化教育の射程―文学と美術をめぐって―」を開催し、アメリカの研究者から、国外における日本文学と宗教に関する授業の方法と教材に関する情報や、アニメと宗教文化との関わりについての情報を得た。8月31日には北京における国際会議で日中の宗教文化教育について議論した。 4.研究会の開催:2012年度は、「宗教文化教育の教材研究会」を3回開催した。2012年4月15日に、東洋文庫ミュージアムを訪問し、博物館の教材としての利用の参考とした。また、同日の研究会では、宗教社会学の授業実践や、宗教学概論の授業構築について参加者で討議を行った。2012年12月2日には、國學院大學において研究会を開催し、青山学院大学のキリスト教文化教育の現状について報告を受け、主に宗派教育と宗教文化教育の関係について参加者で討議した。2012年12月22日には、龍谷大学龍谷ミュージアムにおいて「宗教文化教育の教材研究会」を開催した。同ミュージアムを見学し、副館長を交え討議を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的な資料の収集とその分析、オンライン公開は予定通り行われた。データベースは質的な向上に力を注ぎ、とりわけ世界遺産に関する説明とリンクを充実させた。研究会は前年度から引き続き実態調査を兼ねて実施されており、教材作成にあたっての連携をより深めることができた。国際会議をとおして、アメリカおよび中国の研究者との意見交換が有用であった。国際比較の立場からの宗教文化教育の教材の意義がさらに確認された。
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Strategy for Future Research Activity |
宗教文化教育の教材の収集と分析、また収集資料等のデータベース化は、順調に進んでいるので、これをさらに有効に利用する方法を策定していく。とくにデジタルメディアは多様になっているので、そうしたメディアを積極的に利用するための具体的方法を検討していくことが重要な課題となっている。 研究会や国際会議で構築されたネットワークを活用して、宗教ごとあるいは対象ごとの教育の問題点をさらに明確にしていくことも考慮する。
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Research Products
(13 results)