2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320018
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
井上 順孝 國學院大學, 公私立大学の部局等, 教授 (80011386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 英紀 大正大学, 文学部, 名誉教授 (00054669)
岡田 正彦 天理大学, 人間学部, 教授 (00309519)
櫻井 義秀 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50196135)
土井 健司 関西学院大学, 神学部, 教授 (70242998)
小田 淑子 関西大学, 文学部, 教授 (80169317)
木村 敏明 東北大学, 文学研究科, 准教授 (80322923)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宗教文化教育 / 宗教社会学 / オンライン教材 / 現代宗教 / 宗教史 |
Research Abstract |
1.宗教文化教育の教材に関する文献資料・データの収集: 2013年6月30日と11月10日に実施された宗教文化士の資格認定試験に際し、前年度に引き続き各会場で宗教文化を学ぶ際に参考とした教材についてのアンケート調査を行った。入門書とともに、より具体的な知識の活用に参考となる教材を求めていることが分かった。教材のデータベース化はほぼ完了し、最終年度に公開する準備を行った。 2.教材のウェブ公開に関する研究:すでに構築しているオンライン教材データベースをスマートフォン・アプリを通じて利用できるようにした。先行的に「世界遺産と宗教文化」「博物館と宗教文化」の2つを利用可能とした。 3.国外における教材調査:2013年9月に米国のボストンにおいてボストン美術館を訪問し、展示資料に含まれている宗教文化について調査した。ハーバード大学日本文化研究所の研究員とともにボストンにあるキリスト教科学の本部を調査し、近代のキリスト教系教団に関する参考資料を収集した。フランスの宗教文化教育については、2014年3月に日仏会館主催の公開討論会等を通じ、フランスのライシテ研究の第一人者であるボベロ教授と井上順孝が意見を交わし、教材の開発について今後の協力について議論した。 4.研究会の開催:宗教文化教育の教材についての情報と、これを大学の講義において活かしていくための具体的方法について意見を交換する研究会を開催し、学生が宗教文化について自習するためのe-learning教材の作成に向けた作業を開始した。2014年2月13日には「日常生活と宗教文化―戒律をめぐる問題を中心に」をテーマに國學院大學日本文化研究所と共催で国際フォーラムを開催した。英国のイプグレイブ教授が基調講演し、日本に在住するユダヤ教、イスラム教、ジャイナ教の信者が発題者となり、研究会メンバーと討議を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基本的な資料の収集とその分析、オンライン公開は予定通り進んでいる。データベースは質的な向上に力を注ぐとともに、スマートフォンからの利用が可能になるようなシステムを構築した。研究会においては教材の開発とともに、大学の講義における教材利用の形態について、オンライン教材、デジタル教材の利用例を提示する研究会を重ねた。2回の国際会議、国際フォーラム、その他を通して、アメリカ、フランス、イギリスの研究者との具体的な意見交換と研究交流のシステム形成が図られた。国際的観点からも、宗教文化教育が今後の世界にとって重要な意味をもつことが確認された。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は本研究の最終年度であるので、これまでの研究成果を公開していくことを重点的な目標とする。これまでに行った研究会や国際フォーラム等の内容をまとめ、その成果を明らかにしていき、教材開発の成果も公刊する。その他、計画通りに研究を進める予定である。
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Research Products
(17 results)