2012 Fiscal Year Annual Research Report
戦後の宗務行政が実施した調査の実体解明と宗教団体に及ぼした影響の研究
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23320019
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
石井 研士 國學院大學, 公私立大学の部局等, 教授 (90176131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 毅 創価大学, 文学部, 教授 (00164252)
河野 訓 皇學館大学, 文学部, 教授 (20329907)
古賀 和則 龍谷大学, 社会学部, 教授 (30108617)
粟津 賢太 南山大学, 付置研究所, 研究員 (30558911)
村上 興匡 大正大学, 人間学部, 教授 (40292742)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 宗教行政 / 宗教法人 / 宗教法 / 日本人の宗教性 / 宗教団体 |
Research Abstract |
研究の二年度目にあたる平成24年度の研究目的は、①『宗教年鑑』所収データの入力と分析、②宗務行政関係著作・刊行物のリスト作成と収集、③宗務行政関係者へのインタビュー、④戦後の宗教法人のあり方に関わる重大な法案や制度に関する一覧、⑤日本宗教学会学術大会での発表・研究会である。 実施に関して、①についてはデータ入力を完了した。今後は、データの再チェックと分析、新年度分のデータ入力の作業となる。②については、作業が大幅に増加した。金光図書館所蔵の資料の確認・収集作業を実施したが、公開されている以外にも多量に存在していることが明らかになった。図書館側の好意により、資料として開示していただけることになった。資料の大半は複写、もしくはデジタル画面保存したが、合計で8千頁にも上り、一覧の作成や文書化が終了しなかった。一部資料も未収集である。平成25年度の作業として継続する。③に関しては、歴代課長・専門職員10名と懇親会を実施した。平成25年度に宗教法学会において実施予定してるシンポジュウムの構成等についても、有意義な意見交換が行われた。 ④に関しても一覧の作成を終了した。今後、より詳細な一覧を作成していく。担当者が決められており、平成25年度、26年度において研究、執筆することになる。⑤については、平成24年度日本宗教学会において「戦後から沖縄本土復帰までの宗務行政の諸問題」としてパネル発表を行った。パネルの発表者は、代表者・石井、中野毅、村上興匡、粟津賢太の4名である。平成25年度は宗教法学会でのシンポジュウムを実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度に実施を予定していた研究計画の大半は順調に実施することができた。一部、宗務行政関係者へのインタビューができなかったが、対象者の健康上の理由によるもので、平成25年度の計画に移すことで全体の進展に影響はないと考えている。 資料に関して、膨大な資料の発掘が見られた。この点は喜ぶべきであるが、反面、処理作業が十分に行えなかった。平成25年度に作業を終了させたい。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画とともに、平成24年度に終了しなかった作業を進める。平成25年度は、基本的に前年度に始まった事業を本格化させるが、もっとも重点を置くのは①宗務行政百周年記念シンポジュウムの実施である。文部省に宗務行政が移管されてから百年を記念して、11月9日に開催される宗教法学会において、記念シンポジュウムを開催する。研究者だけでなく、宗務行政担当者、宗務行政に係わった宗教者を含めたシンポジュウムとなる。②『宗教年鑑』所収データの入力と分析を実施する。あわせて、戦後の神社本庁による調査データの集計を実施する。③著作・刊行物のリスト作成と収集、④宗務行政関係者へのインタビュー、⑤沖縄調査、⑥戦後の宗務行政が宗教団体のあり方に与えた影響の実証的解明に向けた研究を行う。
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Research Products
(7 results)