2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320027
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
井上 克人 関西大学, 文学部, 教授 (30184740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 昌弘 関西大学, 文学部, 教授 (00192691)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
長谷部 剛 関西大学, 文学部, 教授 (50308152)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 内藤湖南 / 近代日中学術交流 / アジア観 |
Research Abstract |
1.2012年5月12日、韓国・ソウル市の高麗大学校にて開催された、東アジア文化交渉学会・第4回国際学術大会パネル「内藤湖南と東アジア近代」において、研究代表者、井上克人が「内藤湖南と近代の『知』」と題する研究発表を、研究分担者、陶徳民が「内藤湖南研究の現在」と題する研究発表をそれぞれ行い、さらに、海外研究協力者、銭婉約・劉雨珍・劉学兵を招集し、研究上の意見交換を行った。今回の研究活動は、本研究の中間報告を位置づけることができる。 2.2012年11月に海外研究協力者、銭婉約・盧盛江を日本・大阪府の関西大学に招聘し、両氏とともに関西大学図書館の内藤文庫を調査した。銭婉約は11月9日に関西大学アジア文化研究センターにおいて「内藤湖南の奉天訪書とその学術上の意義について」と題する学術講演を行った。なお、盧盛江はこれに先だって、中華民国・台北市の東呉大学が開催した「第2回中国古典文献学国際学術研討会」(2012年4月27日)において「内藤文庫蔵『文鏡秘府論』版本研究」と題する研究発表を行っているが、11月の内藤文庫調査は、4月の研究発表後に明らかになった新しい問題についてのものであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.海外研究協力者との連携はほぼ順調に遂行できており、2013年9月に、中国・天津市の南開大学で開催する、内藤湖南についての国際シンポジウムの準備を着実に進めることができた。 2.関西大学アジア文化研究センターにおいて、関西大学図書館内藤文庫のデジタル化作業も順調に進めることができた。 3.ただ、海外研究協力者のうち、ジョシュア・A. フォーゲルだけは本人の事情により日本・大阪府の関西大学に招聘することができず、同氏と連携して進めるべき、近代日本のアジア観形成についての討議は、2013年度に持ち越されることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
計画調書に記載した通り、 1.研究代表者、研究分担者、海外研究協力者が、2013年9月に中国・天津市の南開大学に結集し、内藤湖南についての国際シンポジウムを開催し、それぞれが、[1]近代日中学術交流、[2]近代日本のおけるアジア観形成、[3]中国古典文献学、[4]日本古代史研究、の分野において研究成果を発表する。 2.関西大学アジア文化研究センターにおいて、関西大学図書館内藤文庫のデジタル化作業を継続的に進める。
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Research Products
(18 results)