2013 Fiscal Year Annual Research Report
装飾とデザインのジャポニスム―西欧におけるその概念形成と実作の研究
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23320046
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Research Institution | The National Museum of Western Art, Tokyo |
Principal Investigator |
馬渕 明子 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, その他の部局等, 館長 (30114656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 知香 お茶の水女子大学大学院, 人間文化創成科学研究所, 教授 (20282890)
池田 祐子 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, その他部局等, 研究員 (50270492)
高木 陽子 文化学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60307999)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ジャポニスム / 装飾 / デザイン / 工芸 / アール・ヌーヴォー / アール・デコ |
Research Abstract |
馬渕は、前年度からの繰り越し分の調査をナンシー派美術館(ナンシー)、およびラリック美術館(ヴィンゲン=シュル=モーダー)において、今井朋(連携研究者)の協力を得て行い、ナンシーのガレ周辺において、日本美術の収集や模写が積極的に行われていたことを示す資料を収集した。また、バルセロナの特別展「スペインのジャポニスム」展で、今までほぼ未開拓だったスペインでも、多くの装飾工芸家がジャポニスムを展開していた資料を収集した。またパリの装飾工芸作家、ファリーズやヴェヴェールの活動を調査した。天野は前年の国際シンポジウムで発表した内容を元に報告書掲載論文として「アール・デコ期における漆装飾―ジャン・デュナン」を執筆し、両大戦間におけるジャン・デュナンの漆のあり方と日本との、複雑な関係の様態と特質を明らかにした。高木は上記の国際シンポジウム「装飾とデザインのジャポニスム」で「ブリュッセルのズグラフィート装飾にみる都市型住宅ファサードのジャポニスム」について発表した時に提示した課題を研究するため、ブリュッセルの近代建築アーカイブ、ブリュッセル自由大学図書館、王立図書館にて、関連資料を調査した。池田は、ドイツにおけるユーゲントシュティールならびにジャポニスムの代表的作家とみなされているオットー・エックマン(Otto Eckmann, 1865-1902)を中心に研究を進めた。彼の仕事の変遷を追いつつ、それに伴う主要な美術雑誌・新聞における彼の作品に対する批評の言説を「自然」および「日本」という観点から分析した。 全員が前年のシンポジウム内容を論文にするため、精度を高める調査研究を行い、その成果をシンポジウム報告書で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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