2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320097
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
宇都宮 啓吾 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (40257902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 秀人 高知大学, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (30200835)
山本 真吾 白百合女子大学, 文学部, 教授 (70210531)
苫米地 誠一 大正大学, 仏教学部, 教授 (00340456)
赤尾 栄慶 京都国立博物館, 学芸課, 上席研究員 (20175764)
横田 隆志 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (90403211)
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Keywords | 智積院 / 根来寺 / 家原寺 / 聖教 / 訓点資料 / 日本中世仏教史 |
Research Abstract |
第一に、新義真言宗智山派総本山智積院の聖教を対象とした悉皆調査とデータ公開、また、その成果を踏まえた諸宗交流の実態解明の為にデータベースの構築を目指している。また、関連する他の智山派寺院やの聖教についても調査を行ない、智積院聖教の形成の問題についても考察を行なった。申請時に45函~61函と番号付き函以外の2000点の聖教の調査を行なうことを目的とした。本年度は45函~50函の書誌データ調書の作成を完了した。また、2000点の所在確認と入力を進行中である。 内容的には、新文庫の実態がおおよそながら見えてきたため、新義真言宗智山派の学会(智山勧学会)において調査メンバーによる発表を定期的に行なうなど、所蔵先である智積院との良好な関係と今後の智山派聖教調査の拡大に向けての足掛かりが出来ていることが大きな成果と言える。その他、訓点資料類にも、日本語史研究に有用なものが多く見出され、23年度の成果を踏まえ、論考等の形で次年度以降に公開できる体制が整ってきた。特に、前科研における中世後期聖教の実態解明に加え、訓点資料に基づく中世前期聖教の実態を『訓点語と訓点資料』128輯において公表した。本論考に基づいて、今後の個別聖教の分析が大きく進むものと期待される。 ユビキタス環境の整備については、24年5月に情報知識学会での成果報告も予定されており、調査とシステムの構築という2本の柱は順調と言える。 但し、新発見や新たな知見が数多く見出され、智積院御当局の御方針とも大きく関わるため、今後の更なる展開考えるため、研究の継続に関する方策を考えることも必要となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績概要に記した通り、申請時の目標函数のうち、3年間の科研の中で1/3を完了し、合わせて、新出2000点の棒目録・所在確認の入力が順調に進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
申請の通り、申請時の目標函数のうち、各年次毎に1/3を完了し、合わせて、新出2000点の棒目録・所在確認の入力を行なう。 合わせて、成果の公開と研究成果のデータ化を行なう。
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Research Products
(40 results)