2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育スタンダードにおける漢字力の評価に関する研究
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23320102
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
加納 千恵子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90204594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 たか子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40215588)
谷部 弘子 東京学芸大学, 留学生センター, 教授 (30227045)
石井 恵理子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90212810)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 漢字力 / 評価 / 漢字テスト / Can-do statements / 日本語教育スタンダード |
Research Abstract |
5月~6月に、平成24年度に国内において実施したWEB漢字テストおよび漢字に関するCan-do statements調査の結果データの分析を行い、テストおよび評価項目の改良を行った。7月8日~11日にオーストラリア国立大学で開催されたJSAA(オーストラリア日本研究学会)2013年研究大会において研究成果の発表を行った。7月末に島根大学の留学生を対象にWEB漢字テストを実施し、11月9日には島根大学松江キャンパスで開催された日本語教育学会の研究集会において本研究に関連する講演を行いレビューを受けるとともに、集まった中国地方の日本語教育関係者に本研究への研究協力の依頼を行った。6月~10月に平成24年度予算の繰り越し金による海外調査を米国カリフォルニア大学、韓国の同徳女子大学、メキシコのヌエボレオン大学等において実施した。9月5日~7日にマドリッドのコンプルテンセ大学文学部で開催された第17回ヨーロッパ日本語教育シンポジウムにおいて、また9月11日~12日にトルコのチャナッカレ・オンセキズ・マルト大学で開催された第26回日本語教育連絡会議において、本研究の成果について発表を行った。11月~12月に、平成24年度の繰越金による6月~10月の海外調査の結果について分析を行った。本年度の研究成果に基づき、1月~2月に㈱ロゴスウェアにTTBJ(筑波日本語テスト集)システムに格納されているWEB漢字テストの機能追加を発注し、納品された。2月21日~23日にメキシコ日本語教師会が主催する日本語教育シンポジウムにおいて講演し、同国の日本語教育関係者に漢字学習の支援方法に関する指導助言を行うとともに、本研究の調査結果について報告を行った。3月22日~23日に国立国語研究所で開催された日本語実用言語学国際会議において本研究の成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の交付申請書に記載した研究計画①~⑦のうち、⑤を除くすべての計画が実施できたため。⑤では、国内および海外の協力校に依頼して、WEB漢字テストとCan-do statements調査データを新たに収集する予定であったが、2013年6月に、WEB漢字テストが格納されているTTBJ(筑波日本語テスト集)システムを公開することができたことから、このシステムの運用によって国内外からの受験者データが集められるようになったため、新たに調査を行う必要がなくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
上記に書いた理由(TTBJシステムの公開)により、WEB漢字テストデータは、インターネットを通じた個人受験あるいは研究協力機関からの団体受験によって収集できるようになったので、引き続きデータ収集およびその分析を続ける予定である。漢字に関するCan-do satements調査紙の方はさらに評価項目や内容を精査した上で、次年度にはTTBJシステムに格納できる形にして、研究成果の実用化を図っていきたい。また、次年度は最終年度にあたり、4年間の研究成果のまとめおよびその発表を行う上で、射程をアジア、欧米だけでなく、広く世界の日本語教育後発地域(アフリカなど)にも拡げていきたい。
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Research Products
(18 results)