2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23320165
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
朝治 啓三 関西大学, 文学部, 教授 (70151024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 准教授 (00431883)
田口 正樹 北海道大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (20206931)
渡辺 節夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (70036060)
服部 良久 京都大学, 文学研究科, 教授 (80122365)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 帝国的権力構造 / 領邦 / 王国統治 / 領有 / 都市共同体 / 帰属心 / 王国共同体 / 教皇 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は過去3年間の研究活動を総括し、成果を公開し、出版するための準備を行った。研究会を6月と翌年1月に実施し、研究代表者、分担者、協力者に名を連ねた人々全員が研究報告を為し終えた。 朝治、渡辺、加藤、青谷が『西洋史研究』誌上に寄稿し、中世西欧カトリック世界の権力構造について、英独関係、独仏関係、仏英関係に分けて我々の研究会が行ってきた研究の概要を説明した。これは前年度に青山学院大学で実施された東北大学西洋史研究会でのシンポジウムの文書化であるが、かなりの紙数を増加し、当日会場で出された質問にも答える内容を加えて出版された。中世の帝国的権力構造を解明する本研究の構想について、17,18世紀のイングランド王国を核とする礫岩国家を構想する、古谷氏(大阪大学)からの共鳴を得た。 朝治は英独仏間の権力構造解明のための史料を特定し、8月にロンドン、ケムブリッジとレンヌ、ナント、ベルリンで史料調査を行った。英国では独英関係研究書を調査し、フランスでは1364年のオーレの戦いが、プランタジネット家の支援を受けた勢力と、ヴァロワ家の支援を受けた勢力との間で戦われたことを、史料に基づいて再構成しうる史料を得た。ベルリンではヘンリ3世の弟リチャードのドイツ王戴冠に関する資料を調査した。これらの収穫に基づいて、「主権国家」間の権力闘争としてではなく、現地諸権力が帰属する核となる3種の権力体としての帝国的権力構造を解明し得る根拠を得た。 2015年1月の研究会では5人が研究報告を行い、将来刊行予定の論文集を、研究会としての主張を概観する内容にするための討議が行われ、企画書を作成した。それをもとに出版社と交渉し、1月末には特定の出版社から出版引き受けの回答を得た。1年後の刊行を目指して論文執筆依頼を2015年4月に各執筆者に対して行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)