2011 Fiscal Year Annual Research Report
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23330007
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Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
笹田 栄司 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20205876)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 秀美 大阪大学, 大学院・高等司法研究科, 教授 (50247475)
山元 一 慶應義塾大学, 大学院・法務研究科, 教授 (10222382)
國分 典子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40259312)
村上 裕章 九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (20210015)
赤坂 正浩 立教大学, 法学部, 教授 (80167816)
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| Keywords | 違憲審査制 / 比例テスト / ヨーロッパ人権裁判所 / 法律上の訴訟 / 警察予備隊違憲訴訟 / カナダ最高裁判所 / フランス憲法院 / イギリス最高裁判所 |
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| Research Abstract |
違憲審査のさらなる活性化のための方策を検討する本研究は、初年度にあたる平成23年度では、二度の研究会を開催した。第一回研究会では、近時の新しい司法審査の動きとして、「フランス2008年憲法改正と憲法院改革」(報告者:辻信幸釧路公立大学准教授)、及び「イギリス貴族院/最高裁判所とヨーロッパ人権条約・ヨーロッパ人権裁判所-多層的人権保障メカニズムの可能性-」(報告者:江島晶子明治大学法科大学院教授)が報告された。これらの報告を通じて、違憲審査制についての新しい知見を得ることができた。第二回研究会では、「カナダにおける人権制約の違憲審査の方法-比例テストの内容と含意-」(報告者:佐々木北大教授、コメンテーター:宍戸常寿東大准教授、中林暁生東北大准教授)、及び「警察予備隊違憲訴訟-政治との距離を図る『方程式』の誕生」(報告者:笹田栄司北大教授、コメンテーター:村上裕章九大教授)が報告された。前者は、平成23年度の研究実施計画に沿って違憲審査制のベースを再検討する基礎作業であり、アメリカ違憲審査制及びヨーロッパ人権裁判所がカナダの違憲審査制に与えた影響を検討するものである。それは、わが国の違憲審査制の適切な運用をもたらすための理論枠組みを構築するための予備的な考察として、カナダにおける比例テストについて分析し、そこから日本法への示唆を得ることを目的とするものであった。後者は、わが国の違憲審査制の出発点となった警察予備隊違憲訴訟最高裁大法廷判決を基点として、その後の最高裁判例を概観し、「法律上の争訟」が最高裁判所にとって防御的役割を果してきたことを指摘するもので、研究実施計画記載の「わが国の違憲審査制の現状と課題」に該当する(論究ジュリスト第1号に掲載予定)。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フランス憲法院、イギリス最高裁判所、及びヨーロッパ人権裁判所についての報告、また、カナダ最高裁判所が採用する「比例テスト」及び警察予備隊違憲訴訟を基点とする最高裁判所判例についての報告やコメントについてのメンバー間での活発な議論によって、「研究組織全体において問題意識の共有と課題の明確化」が図られた。
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| Strategy for Future Research Activity |
主要国における違憲審査制の調査の一環として、イタリア憲法裁判所及びドイツ連邦憲法裁判所について研究会を開催する。前者については、芦田淳国会図書館調査及び立法考査局主査、後者については松本和彦大阪大学教授が報告の予定である。また、主要国の司法権概念についての検討も平成24年度の研究テーマの一つであり、この点に関する研究会の開催も検討されねばならない。さらに、最高裁(あるいは憲法裁)判事の選任プロセス、及び違憲審査を担当する最高裁(憲法裁)裁判官のサポート体制について、ドイツ、フランス、及び韓国等について海外調査を行う。
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Research Products
(42 results)
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[Journal Article] 第76条2011
Author(s)
笹田栄司
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 402-408
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[Journal Article] 第3条2011
Author(s)
山元一
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 28-31
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[Journal Article] 第4条2011
Author(s)
山元一
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 31-35
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[Journal Article] 第6条2011
Author(s)
山元一
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 38-39
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[Journal Article] 第7条2011
Author(s)
山元一
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 39-43
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[Journal Article] 第44条2011
Author(s)
林知更
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 315-320
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[Journal Article] 第45条2011
Author(s)
林知更
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 320-321
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[Journal Article] 第46条2011
Author(s)
林知更
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Journal Title
別冊法学セミナー・新基本法コンメンタール憲法(芹沢斉・市川正人・阪口正二郎【編】)(日本評論社)
Volume: 210号
Pages: 321-321
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