2014 Fiscal Year Annual Research Report
危機のアメリカ「選挙デモクラシー」:社会経済変化と政治的対応
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23330046
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉野 孝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00158487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川岸 令和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10224742)
前嶋 和弘 上智大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10350729)
飯田 健 同志社大学, 法学部, 准教授 (50468873)
中山 俊宏 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (60439560)
今村 浩 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (80184828)
渡辺 将人 北海道大学, その他の研究科, 准教授 (80588814)
松本 俊太 名城大学, 法学部, 准教授 (90424944)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アメリカ / デモクラシー / 2大政党の分極化 |
Outline of Annual Research Achievements |
5月13日(水)の研究会(18:30~20:30,3号館1104教室)で,今村浩先生から,2016年の2大政党の大統領候補者指名手続きと,予測される複数の競争パターンについて報告があった。報告と議論をつうじて,1)この時期の主要メディアは,ヒラリー・クリントンとジェブ・ブッシュの対決を予測していた,2)何が選挙争点になるかにより,候補者が乱立する可能性がある,ことが明らかにされた。 7月6日(月)の研究会(18:30~20:00,26号館303教室)で,出版(『危機のアメリカ「選挙デモクラシー」:社会経済変化と政治的対応』)の最終打ち合わせが行われた。章立てと担当を確認し,原稿の締め切りを2017年12月とした。 しかし,2大政党の大統領候補者指名競争が始まると,民主党では,「エリート層」を代表するヒラリーに「非エリート層」を代表するバーニー・サンダースが挑戦し,2位に留まったものの善戦を続けた。共和党では,穏健派(主流派)を代表するマルコ・ルビオ,保守派(反主流派)を代表するテッド・クルーズの戦いに,ドナルド・トランプという第3の候補者が参入し,彼が代議員獲得競争の首位を独走した。 この研究の前提は,「アメリカの経済社会変化に由来する多様が変化の中で従来型の合意形成制度の機能不全を起こしてきた」という点であり,これまで「民主・共和2大政党間の対決型政治」に焦点を合わせてきた。2016年の大統領候補者指名過程における新しい展開は,そのような「対決型政治を反映する候補者選び」に異議が申し立てられたことを意味する。そこで,2016年3月にメール会議を行い,1)2016年の大統領候補者指名過程における新しい展開を出版の内容に反映させる,2)原稿締め切りを2018年1月にする,ことを決定した。以降,研究代表者と研究分担者は担当する章の執筆に取り組んでいる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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