2013 Fiscal Year Annual Research Report
国連安保理改革の重層的研究:歴史、政治、投票力、実効性の観点から
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23330054
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹内 俊隆 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (60206951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 俊也 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (70304045)
敦賀 和外 大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40595592)
HAWKINS Virgil 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (10511040)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国連安全保障理事会 / 安保理改革 / 投票力指数 / 平和活動 / 平和構築 / 経済制裁 / 実効性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、8月に合宿研究会と2月に研究会を開催した。また、8月の合宿では開催を予定して いた安保理改革に関するシンポジウムの詳細打ち合わせを行った。ただし、このシンポジウムは、外国からの招待予定者の予定が職務のためにつかなくなり、翌年度への延期を余儀なくされた。また、本研究の締めくくりとして来年度末までに出版を予定している書著の打ち合わせも、研究会開催時に行った。安保理決議のデータベース作成の進捗状況は、決議の内容(例えば、経済制裁、平和活動など)による分類はできている。その中でも、何をどう検索できるようにするかの項目とぱらえーたーを決める作業を継続している。そのほかの調整などは、全員が同じ大学所属なので、随時行った。 研究会で発表された個人研究の進捗概要は、例えば、投票力指数に関しては投票者に非対称性を導入し、理事国間の投票行動の異同の確率を導入できる方式の説明をした。これに対して、15カ国すべてを実際にできるか、安保理決議の90%はコンセンサスなので、残りの10%を分析することに意義はあるか、などの疑問や質問が出された。安保理の実効性の評価システムについては、マクロレベルでの紛争評価はできる段階になったが、より詳細で時系列的な紛争の各段階への評価はまだできていないので、改善を進める必要性がある。改革議論の政治的・歴史的な分析に関しては、作業方法(rules and procedure)の改革案も含めて検討している。歴史的展開は、本年度に出版されたいくつかの著書を参考にして進めることになる。著作に含める予定の、経済制裁、人権・ジェンダー、平和活動その他の進捗報告も行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究そのものはまずまず順調に進展しているが、本年度に予定していたシンポジウムが、職務 上のやむを得ない理由によるものとはいえ、r翌年度に延期されているので。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、本年度延期されたシンポジウムを間違いなく実施することが最重要課題である。招待者の予定を調整する必要があるが、晩秋から初冬を予定している。研究は、来年度が最終年度なので、出版が可能なように完了を目指す。
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Research Products
(16 results)